転職前よりもキツイ会社に入ってしまった体験談

私は建設業で働いているサラリーマンです。

工業高校の土木科に入ってから建設業を志望し、大学の建設工学課程を経て地方の中小設計会社に入社しました。

そこで道路や橋、ダム、ため池、農地整備などの工事に必要な設計図を作成し、安全性を確認し、材料の数量を拾い上げる仕事をしていました。

昼間は現場にいって測量業務もやっていました。

その後、首都圏にある小さい設計会社へ転職しました。

給料が安かったこと、仕事がハードだったこと、今後は不況で厳しい状態になるであろうことを考えてのことです。

執筆者の情報
名前:金山 直志(仮名)
性別:男性
転職経験:1回
現在の年齢:36歳
転職時の年齢と前職:34歳(建設工事の設計業務)

転職に成功した!と思ったら実は・・・

転職活動を初めて3カ月ほど過ぎた頃、ある大手の転職サービスで面白そうな会社を見つけました。

その会社は大手でもあまり扱っていない分野に特化して仕事をしており条件もよく、掲載されていた社員の方々がすごく楽しそうな表情をしていて良い会社だなと思ったのです。

その会社に連絡を取り面接を受け、内定をいただいてその会社に転職しました。

数十億円レベルの大きな工事を扱っていて、すごくやりがいを感じたのです。

仕事は非常に面白く、日々成長していることを実感しながら仕事ができたので、転職は成功したと思っていました。

一方で、仕事は非常にハードで徹夜は当たり前。
週に3日・4日会社に泊まって仕事をするということもザラでした。

仕事がハード過ぎるというのが動機で転職をしたのに、転職後はさらにハードな仕事になってしまったのです。

ハードな仕事を5年やっていくうちに体と心がむしばまれてしまい、うつ病を発症してしまいました。

転職が失敗だった原因とは

これは、私が転職活動をしている時に情報収集がしっかりできていなかったことが原因だったと分析しています。

きちんと労働条件や勤務時間などを確認していなかったことが最大の原因と考えています。

また、面接時に社員の方々の勤務形態や帰宅時間などをもっと聞いておくべきでした。

なぜそれをしっかり質問しなかったかというと、給料が前職よりもはるかに良かったのです。

思っていたよりも高い給料提示があり、そこで「自分はそんなに高い評価をもらえるのか」と有頂天になってしまいました。

週の大半を会社で過ごし、なかなか家に帰れないという状況を、面接時や情報収集の際にしっかりと調べておくべきだったと今は反省しています。

転職支援サービスに掲載されている条件は、正しいものがほとんどです。

ただし、そこには載っていない条件があるということを私は理解していませんでした。

そこに書いてあることを鵜呑みにし、それがすべてであると勝手に思ってしまったのです。

転職する際に必ずやっておくべきこと

そしてもう一つ、私は転職経験者に会って話を聞くことを怠っていました。

以下のことを経験者から引き出すことで、自分の転職活動が非常に効果的になります

  • 何に注意をすべきか
  • どういうことを予想すべきか
  • 掲載されている条件は何を意味しているのか

転職支援サービスに書いてある条件や転職エージェントが教えてくれた条件がすべてであると考えてはいけないということも、経験者は教えてくれます。

だからこそ、どこに注意をして転職すべきかがわかるのです。

もちろん給料や福利厚生などは大事な条件です。

その上で、自分が求める条件は何か、なぜ転職をするのかをしっかり理解し、それに沿った活動が成功につながるということをこの失敗で学びました。

転職をする際には、「これだけは譲れない!」というものは曲げずに探すべきです。

そこがあればほかの条件は多少は妥協ができますし、信念が貫ければその後納得して、そして仕事ができるようになるでしょう。

この記事の筆者

金山 直志(仮名)
1980年生まれ。36歳。

建設業界建設工事の計画や設計に従事。
ユーザー目線で建造物を造り上げることを信念に、日々業務にまい進中。

現在は東証一部上場の大手建設会社で、大規模プロジェクトに携わっている。

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