次期社長が淫行で逮捕!ダメすぎる会社に転職してしまった体験談
これから私の建築業界への転職して大失敗をした経験について書いていきたいと思います。
私は最初、教育業界に塾講師として就職しました。1度目の転職をするときに一度教育業界から離れてみたいという気持ちが強く、業種ではなく職種で仕事を選びました。
2度目の転職のときにも建築業界の会社を選んだのですが、そこがとんでもない会社でした。
転職にあたってそのような会社であったことに気づくべき箇所がどこだったのかを振り返ってみたいと思います。
- 執筆者の情報
- 名前:吉原幸二(仮名)
性別:男性
転職経験:3回
現在の年齢:32歳
転職時の年齢と前職:26歳、29歳、32歳(塾講師と経理事務を経験)
違いすぎる会社の雰囲気
紹介サイトやパンフレットなどに載っている会社と実際の雰囲気が違うということはよくあることだとは思いますが、この会社はあまりにも違いすぎました。
実際の職場の雰囲気は、紹介サイトやパンフレットに載せるためにレイアウトまで大きく変えているとしか思えませんでした。
それを見た時点で考えるべきだったのかもしれません。また働いている社員たちの表情などをもっと見ておくべきでした。
やはりそこで働いている社員がどのような表情で働いているのかが隠せない会社の実情だと思います。
入社前の面接の時は会社が自分を見る機会でもありますが、こちらが会社を見る機会でもあります。
そのことを意識して社内のことを見ておけば失敗しなかったかと考えます。
掲載されていたものと違う仕事内容
まず衝撃的だったのが私は経理事務として雇われたはずだったのですが、総務、人事、営業事務、経理まですべてするように言われたことです。
それらを引き継ぐべき前任者がおらず、自分でパソコンを見て判断していってほしいとのことでした。
後でわかったことですが、前任者は突然会社にこなくなった(俗に言う飛んだ状態)ようです。
引き継ぎもないまますべての事務業務をすることになった私は、残された資料やデータなどからなんとか理解、判断して仕事をするようになっていきました。
最初はまったく意味がわかりませんでしたが、データ自体がシンプルであったためどうにかなりました。
ただ、これはどう考えても正常な会社ではありえないことです。
やはりここでも「間違えた会社である」ことに気づくのが遅れてしまいました。
すべての事務業務を1人でやっていた人間が突然来なくなってしまう会社の異常性に気づけなかった私の間違いでした。
おそろしいまでのワンマン経営
これも最初気づかなかったことですが、社長と営業部長が実の親子だったのです。
息子は当時30歳くらいで既婚者、子供も居たようです。
2人は違う名字のためまったくわかりませんでした。
この息子のほうがドラマやマンガに出てくるような典型的な出来損ないの2代目で、仕事はまったくせず社員をどう喝したりしていました。
外回りという名目でほとんど遊びに行っていて社内には居らず、たまに社内に居るときもパソコンで遊んでいるか寝ていました。
社長はそんな息子を深く愛しており、かわいがっていました。
また、跡を継がせると明言しており、社員たちは冷めた目でみていました。
また、この社長も健康器具や娯楽用品を会社の経費で購入し、その領収書などの始末をよく私に回してきていました。
突然の刑事たちの乱入
ある平日の午前中、いつもどおりに仕事をしていたところ、突然複数の刑事たちが入ってきて、全員動かないようにと言われました。
何のことか理解できず、テレビドラマのような展開の中で社長の息子が別室に連れて行かれました。
そして刑事たちは息子が使っていてパソコンを回収していきました。
息子は何かの条例違反などで逮捕されて連れて行かれたのです。
どうやら息子は未成年の女の子と売春をしており、そのやりとりを会社の自分のパソコンでしていたのです。
社員たちはあまりの愚かさに開いた口が塞がりませんでした。
その日、社長が始めて社員たちを夕食に連れて行きました。
そこの場で社長は「男ならだれでも普通にあること、あいつは運が悪かっただけのかわいそうなやつなんだ」と語っていました。
どの社員も「普通にあることじゃねーよ」と思っていましたが。
あまり会社にいないからといって息子が会社で何をしているのかについて注意を払っていなかったことも失敗でした。
邪魔だけしなければいいと思って無関心でありすぎたのかもしれません。
すさまじいまでの離職率の理由
幸か不幸かもともと仕事上は何も役に立っていない息子でしたので、居なくなっても業務上、特に支障をきたしませんでした。
これは唯一の利点だったかもしれません。
ただ、その息子が半年後、つまり私が転職して1年がたったころに突如会社に戻ってきたのです。
何もなかったように営業部長の席に戻り、今まで通りの態度で遊んでいました。
そしてこのころから私よりも社歴の長い社員たちがどんどん辞めていきました。
どうやら息子がした不祥事を知っている社員をどんどん辞めさせていっているようでした。
社長と息子からかなりの圧力がかかっていたようです。
そして私が勤めて1年がたったとき、私が一番社歴が長い社員になっていました。
今から考えても「ありえない」ことだったと思います。
そして私にもその影響が出始めました。何かと仕事ぶりに文句を言うようになってきて、誰かのミスも私のせいにされていきました。
もちろん、こんな会社に何も未練はなかったので、そこで辞めました。
反省点
まず、こんな会社を選んでしまったことからですが、無職になる期間があるのが嫌で焦って決めてしまったということがあります。
これが失敗でした。
失業期間を作ってでも最初に違和感を抱いた時点で就職するべきではありませんでした。
仕事内容が聞いてみたものとまったく違う、引き継ぎがない、社員の表情があまりにも暗い、会社に刑事が踏み込んでくる。
今から思えば辞めるチャンスは多くあったように思いますが、そのまま勤務してしまったことが失敗でした。
そして恐ろしいことに現在もこの会社は存続しています。
ホームページもありますが、私が居たときにもまして嘘しか書いていません。
日本全国に支店があるように書いていますが実在しません。
電話を掛けても電話代行サービスにかかるだけです。
営業所と書いてある場所にも営業所はありません。
「おかしい」「不自然だ」と感じた時点で冷静に考えるのが正解だと思います。
もし気づけなくて就職してしまっても、おかしいということがあればしっかりと考えましょう。
冷静に考えれば、唯一の事務社員が突然辞めていて、次期社長が淫行で逮捕されている会社です。
将来性などあるわけがありません。落ち着いて考えることが重要ですね。
この記事の筆者
吉原幸二(仮名)
1978年生まれの37歳。
大学卒業後、教育業界や建築業界を何度か転職し、現在は学校教師をしている。
教育業界では塾の講師として科目責任者をしていたが、家庭の事情で退職。
勤務時間を優先して事務として建築業界で勤務する。
その後、もとの教育業界に戻り現在は高校で担任として勤務している。