給料UPを狙って転職した会社でパワハラを受け試用期間で辞めた体験談
私が、初めて転職活動を開始したのは今から5年ほど前になります。
当時の私は小売業で販売職をしていました。
ここには新卒で入社し、仕事自体は不満とかは特に感じていませんでした。
しかし、長時間労働な上にサービス残業の嵐、また正社員にもかかわらず手取りで15万~16万ほどでした。
実家暮らしだったので、生活に困ることはありませんでしたが、やはり学生時代の友達と給料の話を聞くと安いなと感じていました。
そんな中で、入社4年くらい経ったころに一向に上がらない給料や頑張っても何も給料やボーナスに反映されない環境に次第に不満が溜まるようになってきました。
そこで、私はリクナビNEXTやマイナビ転職に登録してもっと給料のいい環境に行きたいと思うようになりました。
当時の私は今の仕事でもそこそこの実績を出せているし、いい環境にいけるだろうとある意味過信した思いが今思い返すとどこかにあったと思います。
- 執筆者の情報
- 名前:bulu-sukai(仮名)
性別:男性
転職経験:4回
現在の年齢:31歳
転職時の年齢と前職:初めての転職は27歳、前職は就労支援の仕事
転職エージェントにも登録
そんな思いを持つ中で、履歴書や職歴書を書き始めましたが初めてということもありこの点は非常に苦労しました。
私は転職エージェントというものがあることを知り、また無料でサポートや求人を紹介してくれるということで、早速いくつか登録しました。
そこで履歴書や職歴書の書き方や添削をしてもらい、初めのうちからすると見違えるほど良くなりました。
ただ、ここでの紹介求人はいいものがなく最終的にはエージェント経由では決まりませんでした。
本格的な応募開始
本格的に転職活動を開始し出したのは、サイトに登録して1カ月くらい経ってからです。
いざ、応募するとなると緊張もしましたが、とりあえず気になったところにいくつか応募をしました。
転職理由が給料だったこともあり、営業職を中心に応募しました。
その中から1社面接の案内が来ました。太陽光発電の営業の仕事でした。
新卒の就活以来の面接ということもあり、私はガチガチに緊張していたのを今でも覚えています。
結果は散々で当然お祈り通知が来ました。
しかし、一歩踏み出せたことが大きかったようでここから徐々に応募を増やしていきました。
やはり応募は営業職中心でした。
今から思えば、給料が初めから高いところや実力主義を前面に出してるところは避けた方がいいと思います。
私自身は書類選考や面接で不採用でしたが、面接の対応等がよくないところが多かったです。
入れ替わりが激しいから誰でもいいというような雰囲気の所もありました。
そんな所はこちらからお断りもしていました。
思うようにいかない日々
在職しながらの転職活動だったので、早く決めたい気持ちもある中で失敗したくない気持ちもあったので慎重に活動していました。
また、職場の人特に上司などには知られないようにしないといけないので気も使っていました。
不満や愚痴、転職に関する考え等は本当に信用のおける同僚のみにしか話していませんでした。
私の場合は同僚(そこそこ年上)が応援してくれていた部分もありました。
もし職場の人にそういった転職に関する話や相談、意見を聞く場合は絶対に他人に漏らさないと心から信用がおける人でない限りは言わない方がいいかと思います。
肝心の転職活動はというと、仕事が忙しくなってきたこともあり応募が出来ない、また、応募をしても面接日程が合わずに選考辞退になってしまうこともありました。
シフト制だったこともあり面接のためにシフトをしょっちゅう変わってもらう訳にもいかず、そこは苦労しました。
シフト制、土日祝日に関係なく在職中の面接日程調整は自身の仕事や環境も考慮しながら行った方がいいと思います。
そんな中でも、応募できるときは応募をし面接に行く日もなんとか作っていました。
しかし、とにかく早く違う環境に行きたいという思いが強くなってきていたこともあり面接での志望動機や転職理由がどこにでも通用するような同じ内容になっていました。
当然そんな状況ではうまくいかず、不採用ばかりでしたし私自身もちょっとでも納得できないとお断りしていたこともありました。
ここは在職中で給料が入ってくるので余裕のある部分でもありました。
諦めずに活動するのみ
基本的には私は求人サイトのみで活動していました。
今思えばハローワークにも行けばよかったんですが、ネットを使って自宅で応募が出来る点に手軽さみたいなものを感じていました。
応募したい企業があれば応募し面接の案内が来るのを待っている日々でした。
そんな状況を半年以上は続けていました。
すぐに決まるだろうと大した根拠もなく思っていたので、なかなか決まらないことには焦りや苛立ちみたいなのも感じていました。
ただ、現状の仕事も続けていく思いがどんどん無くなっていたのでその不満がモチベーションにもなっていました。
ですので、現状の仕事に不満を抱いている方は、それが転職活動の大きなモチベーションにもなると思います。
在職中だと本当に大変ですが、そこはコツコツとでも応募をしていくしかないと思います。
私も当時はお祈り通知が来ても「次だ、次」みたいな気持ちを持っていました。
ただ、この思いの失敗した点は、現状に不満があるから転職活動を開始したのになかなか決まらないことに焦りや不安が起こったからだと思います。
現状の仕事にもさらに嫌気が増しもうどこでもいいから早く決まって欲しいと思うようになりました。
こうなると、なかなか面接もうまくいきませんでした。
当時はそんなことは分かってると思っているつもりでも、今振り返るとわかっていなかったと思いました。
転職活動の終わり、しかし…
そんな日々を過ごしていましたが、ついに面接内容も条件もよくてここがいいなと思うところから内定を頂きました。
職種は新規とルートの営業職です。給与等の条件も今よりよかったし面接で聞いた内容も納得できたので内定をもらったときは、「よっしゃー!」と心の中で叫びました。
その後は上司や会社に退職の意志を伝え引き継ぎ業務と有給を消化し、無事に円満退社ができました。
いよいよ新天地で仕事
ついに転職先に初出社の日を迎えました。前日は緊張からかなかなか眠れませんでした。
出勤途中も相当緊張していたと思います。
会社につくと上司や他の社員の方に挨拶等して提出書類を出し、あとは研修担当の所長の指示に従いました。
しかし、初日で違和感を覚える出来事がありました。
それは軍隊のような挨拶の練習や営業トークマニュアルを一字一句間違えずにすべて暗記しなければいけない等のことです。
もちろんやり始めたときはこういうもんなんだなと思いましたが、特に挨拶に関してはお辞儀の角度からとにかく声を張り上げる挨拶に正直引いてしまった部分がありました。
しかもそれを毎日何時間もやらされ、その度に説教されたりして段々モチベーションが下がってきました。
そして研修担当の所長と一緒に外回りに出るようになったんですがこれが決定的に退職に繋がることがありました。
簡単に言うとパワハラです。
ナビもなく知らない道をボロボロの破けた地図だけで一般の家庭を訪問するので、とにかく道に迷いまくりました。その度に罵声を浴びせられました。
また、車を止めたあと目的の家に訪問するときに相当の荷物を持つんですが、その時に猫背になったり少しでも重たそうにすると思いっきり背中を叩かれたりしました。
しまいには階段を下りてる最中にいきなり背中を叩かれて危うく落ちそうになったこともありました。
笑いながら
「事務所に帰る頃には背中に紅葉マークが出来てるかもな」
と言われたこともありました。
そんな毎日を過ごす中で私はもう段々耐えられなくなりました。
試用期間ということもあり、辞めるなら早い方がいいと思い退職の意志を伝えました。
正直ボロクソに言われましたが、なんとか辞めることができ、社保にもまだ加入前だったので、なんとか履歴にも残らずに済みました。
初めての転職はかなりの短期離職になって完全な失敗になりました。
しかし、辞めたことは後悔はしていませんし、これを教訓にして次は慎重に活動しようと思いました。
転職で気を付けること~その1~
また、私が転職失敗した経験から気を付けたほうがいいと思うことは以下になります。
入社前の段階で気を付けることとしては、求人内容の条件(給与、休日だけでなく仕事内容や会社の規模・売上等)をよく精査することです。
例えば、社員数の割に売り上げがものすごく高いとその分激務の可能性があったりもします。
給与も記載されている額がインセンティブや残業手当等全部足してその金額で実は基本給がものすごく低くなっている可能性もあります。
そういった部分も慎重に考慮する必要があると感じました。
また、口コミサイトも参考にするべきです。2ちゃんねるとかでもいいですが、私がお勧めするのは「転職会議」等の会員制の口コミサイトです。
よりリアルな内容を知ることができます。私は辞めたあとに調べたらいかにブラックだったかということや私自身が思っていたことなども書いてありました。
転職で気を付けること~その2~
そして、一番会社の雰囲気を知る機会の面接ですが、ここではいい部分だけをどうしても話す会社が多いので、それだけを真に受けないことだと感じました。
なかなかダメな部分を知ることは難しいし、向こうも簡単には言わないとは思いますが、質問するときに不安に思っていることをストレートには聞けないですが、
- 「御社の〇〇な部分についてどういう環境なんでしょうか?」
- 「〇〇をHPで拝見しましてさらに知りたいので現在の状況を詳しく教えて頂けないでしょうか?」
と聞いてみるのも手だと思います。
ただ、
- 「社風はどうですか?」
- 「人間関係はどうですか?」
等の質問はしない方がいいと思います。
よくないとは絶対言わないでしょうし、場合によっては人間関係はどこでもあることなのですぐ辞める人と思われると不利になってしまう可能性もありますから。
これらの部分に少しでも意識を置いて転職活動をして頂けたらと思います。
この記事の筆者
bulu-sukai
1985年生まれの31歳
新卒で小売業に就職。学生時代に小売業でアルバイトをしていた経験を活かし商品の発注・販売・在庫管理・販売計画の立案・接客・パートアルバイトへの指示指導といった業務を行う。
仕事内容にはおもしろさも感じてはいたが、長時間労働に残業代0、また給料が一向に上がらない現状に転職を決意。
しかし、初めての転職はパワハラ等にも合い数カ月で退職。
その後、いくつか転職を繰り返し現在は事務系の仕事をしている。