浅はかな考えで2回続けてブラック企業に入社した体験談

初めての就職が全国にチェーン展開しているカラオケチェーン店でした。これは最初のうちは気づきませんでしたがいわゆるブラック企業でした。

カラオケはいわゆるアミューズメント業界に位置する仕事のため、業界の体質的にブラックであることは否定できません。

飲食業界も似たようなもので、ホワイト企業を探す方が難しいのではないでしょうか。

もちろん、中にはホワイト企業もあるでしょうが、川の中から金塊を拾うほど難しいとまでは言わないものの容易なことではないでしょう。

執筆者の情報
名前:長崎裕也(仮名)
性別:男性
転職経験:2回
現在の年齢:34歳
転職時の年齢と前職:前職はカラオケ店店長

入社してすでにおかしい

入社当時私は若く(24歳でした)、フリーターを経ていたため正社員にどうしてもならなければいけないという逼迫感がありました。

ですので、入社後すぐの研修で「なんだかおかしいぞ?」と思っても耐えなければいけないと思いました。

2週間ほど本社近くのアパートのようなところで、14人程が集まって生活をしつつ本社で研修を受けます。

これは本当に普通のアパートで3Kぐらいのものでした。朝はやくから夜遅くまで研修を受け、課題をこなし、睡眠時間は3,4時間ぐらいしかありませんでした。

朝目が覚めると、昨日寝る前まで一緒にいた人が居ないのです。辛くて逃げ出してしまっていたわけです。

これが10代の子供ならわかりますが、40代の妻子持ちの男性が逃げ出してしまうのです。家庭持ちの人間が逃げ出すあたり、普通ではありません。

最終的にその研修で、同期は14人が10人になりました。

昼夜逆転

研修が終わり、店舗へ配属されます。

ここから今までの生活リズムが大きく変わります。

カラオケ店は一般的に売上の比重が大きいのは夜です。お酒も多く出ますし、食事も出ます。

ですので、夜が忙しくなるため夜にアルバイト・社員が多く配属されます。

なお私が配属された店は社員が一人しかおらず、その社員は店長です。残り約30人程はアルバイトです。

そこにさらに社員として私が加わります。30人のアルバイトに対して社員2人となりました。

配属初日の勤務は18時に店舗に入り、翌朝5時までが勤務時間でした。労働時間的には11時間です。

長いと言えば長いですが、サービス業ではよくある話しで特に大きな不満はありません。ただ、夜12時を回ると目がショボショボとしてきます。

普段の生活ですと、遅くても25時には寝ています。

25時を過ぎてもなお勤務があり、朝5時になるとすでに意識がもうろうとしています。

ここからさらに終礼を行い、家に帰れば朝7時ぐらいです。そこから朝ごはん(本当は夜ご飯です)を食べて寝ます。

朝日が眩しい中寝る経験はなかなかありません。これが毎日繰り返されます。

そういう業界である、といってしまえばそれまでですがこれは最初のうちはかなり堪えました。

ただこれも2週間も続くと慣れてしまうのが人間の体の凄さです。

一気に店長へ

社員のもとでの研修期間はわずか3ヶ月で、次は店長になりました。

これは私が優秀だから、というわけではなく人が次から次へ辞めていくのでようするに店長不足という状況でした。

これが当時業界5位に位置していたカラオケチェーン店の実態です。

当時すでに店舗は120以上ありました。

3ヶ月で店長になっても、アルバイトのほうが仕事がはやく、物知りで、勝っているところといえば年齢と収入ぐらいのものです。

その代わり店長としての立場はあるので、クレーム対応は全てこちらに回ってきます。やるせない部分がありました。

仕事に慣れてくるとやはり自分に自信が出てきますが、今度は体力的にキツイことが多くあります。

年末年始はカラオケの最も稼ぎどきなので、12月はまず休めません。休めても1日か2日程度で、あとは働き通しです。

体調不良になっても、店舗には社員が一人しかいません。ですので休めません。

40℃の熱がありながら、働き続けたことがありそれが私がこの業界を辞めるに至った一番の理由です。

カラオケ店長から不動産屋へ

過酷な環境を数年耐え、カラオケ店をやめました。幸いにも東証一部上場のグループ企業だったため、退職金がわずかばかり出ました。

この件に関しては正直感謝しています。ただし転職先を決めて辞めた訳ではないので、無職期間が発生しました。

幸い退職後は実家に帰り、失業手当も出ていたのですぐにお金に困ることはありませんでした。

今まで休めなかったこともありゆっくりしていましたが、その期間中は転職活動をほぼしていませんでした。

いざお金がなくなってくるといよいよ転職活動に本腰を入れましたが、なかなか採用されません。当時私は30歳でした。

アミューズメント業界もといサービス業で働いていると、転職先も同様の仕事になってしまいます。

さらばアミューズメント業界!別業界への転職を決意!

ですが、すでに十分辛い目に会っていると私自身感じていたので、この業界は避けて別業種での再就職を決心していました。

とはいえ、カラオケ店の店長として(しかも実質は社員が一人)働いていた30歳にもなる人間を、商社やメーカーが簡単に採用してくれるわけはありません。

大きな結果を出したわけでもなく、無難に店舗運営をしていたような人間にそこまで魅力があるわけではないのでしょう。

採用がなかなか決まらずお金も減っていき、いよいよ私は焦りました。

そこで、給料は良いけどなんとなく避けていた不動産業界に目を付けました。

大手転職サイトには不動産の求人がたくさん載っています。

たくさん載っている理由にその時気づくべきでしたが、私は目先のお金に惹かれて応募しました。不動産は面白いほど書類が通り、面接までいけます。

最終面接では、額面27万スタートを告げられました。この時点で私のカラオケの数年働いてあがった給料よりもかなり多くなりました。

恥ずかしながら、お金に目がくらみました。入社は即決でした。

不動産屋の営業として。やっぱりブラックだった。

前職のカラオケ店長で散々つらい経験をし、それを耐え切った経験があるので不動産の仕事は耐えられると思っていました。

就職を決意した理由の一つにお金もありますが、あの環境より悪くなることはないだろう、という見込みがあったのも理由の一つです。

結論からいってしまえば、浅はかでした。

まず拘束時間ですが、朝9:30始業ですが朝8:30には出社している必要があります。

夜は早い日は21時ぐらいには帰れます。遅い日はだいたい23時頃です。

ここに契約が入ってくると日をまたぐこともあります。最も契約はそこまで多く取れるものではありません。

早く帰れる日と帰れない日の違いは、上司に詰められれば遅くなるという単純な理由です。

なぜ契約が取れないのか、今日一日なにをしていたのか、ひたすら詰められます。何故契約が取れないのかなんてわかりません。

取れるときは取れますし、取れない時は取れません。取れない人から取れといれますが、それはお客さんにうまいことをいって買わせるにすぎません。

買ってもらうならともかく、買わせることなんか出来ません。不動産は高額な商品です。ローンも数十年として組みます。

対して必要でもないものを口八丁で買わせて数十年の負積を負わせていいものなのか、私はそこが疑問でした。

30歳の大人がいう言葉ではありませんが、どうせ高い買い物をするなら納得して買って欲しいものです。

再々転職にむけて

不動産の仕事につき、転職をしようと決意したのはかなり早かったです。

就職して1ヶ月目ですでに頭の中に転職の二文字が浮かんでいました。

ただ最初のうちは今ある仕事で頭が一杯で、転職活動を行う精神的余裕も体力もありませんでした。

実際に転職活動に向けて動き始めたのは、入社して1年程経ってからです。こ

の頃になると手の抜き方や、怒られない方法などもなんとなくわかっているので、外回りに行っている時やたまに早く帰れた時に転職サイトや転職エージェントに登録を行いました。

前回の就職活動の時は、サイトの利用に手を抜いていましたが今回は職務経歴もびっしり書きました。

それだけではなく、転職エージェントに履歴書・職務経歴書の内容確認も行ってもらい、更には模擬面接もして貰いました。

休みの日は必ず転職サイトの応募記事を読み、給料がそこまで高くなくても良いのでしっかり休みが取れる福利厚生の良い会社かつ自分が出来そうな仕事をピックアップしました。

これらの作業を半年程かけて行い、応募や面接を繰り返しました。面接までこぎつけるのはなかなか難しかったです。

しかし内定を何社か頂くことが出来、転職を行いました。

ホワイト企業に入社して

ホワイト企業の定義は人によって様々でしょうが、私は土日祝日が休めて残業があまりない企業がホワイト企業だと思っています。

年間休日は120日あれば、十分です。今の会社はまさにそれで、しかも全国に出張へいけます。

私は個人的にはデスクにずっと座って仕事をするより日本全国あちこちに行ける方が楽しい口です。

仕事の中でとても大きいプラントへ入場することも出来ましたし、西表島の工場で仕事をすることも出来ました。

人生で一度は行ってみたかったところに、仕事で行けたのですから大変お得でした。

今も人生初めての九州で、出張のための移動中です。移動をしながらこの記事を書き上げています。

大事なのは情報

まずカラオケチェーン店に入社したことですが、正直見通しが甘かったです。

正社員になる、という大きな目標のために下調べも対してせずに入社してしまいました。

不動産も同様です。お金に切羽詰まる前に色々と就職活動をしておけば、2社目のブラック企業に入ることも無かったと思います。

3度目の正直の今の仕事は、しっかり調べものを行いました。調べるだけではなく、事前準備も半年以上かけて行いました。

その結果、良い企業に入社することが出来ました。年齢や経験で書類が弾かれてしまうことも多々あるでしょうが、日本には大手にこだわらなければ企業は多くあります。

中小だからといって、すなわちブラックになるわけではありません。

どんな企業で、どんな事業を行っているかしっかり下調べを行い、情報を持って面接に当たれば採用される可能性は十分にあります。

私は今の会社が非常に気に入っているので、恐らく今後転職をすることはないでしょう。

骨を埋めるつもりで精一杯仕事をしていきたいと思います。

この記事の筆者

長崎裕也(仮名)
現在はIT系のシステムインテグレータ兼営業。前職は不動産営業。前前職はカラオケの店長と完全に
関係のない職から職へと転職を行っていた。現職はあちこち忙しく飛び回ることが多いが、その飛び回ることを楽しみながら仕事を行っている。

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