在職中の転職活動、退職後の転職活動。どっちがいい?

転職活動には、現職に在籍したまま行う場合と、退職してフリーの状態で行う場合が考えられると思います。

私は何度か転職活動を行った経験がありますが、いずれの転職活動も退職することはなく現職に在籍しながら行いました。

中には私と真逆で、退職して転職活動を行う人もいらっしゃると思います。

この二つのパターンには、それぞれメリットとデメリットがありますので、どちらが良いのか検証し、私独自の視点でアドバイスできたらと思います。

現職に在籍しながら転職活動を行う場合

現職に在籍しながら転職活動する最大のメリットは、やはり収入面の確保だと思います。

私がこれまで現職に在籍しながら転職活動を行ってきたのも、この理由が最も大きいです。

転職活動が長期化した場合でも生活保障があるという意味でも安心でした。

ただ、現職に残りながら転職活動をすると、このような安心がある一方でデメリットも生まれます。

今まであったプライベートの時間を転職活動に充てることになるため、心身ともに非常に疲れます。

長期化すると特にそうです。

転職活動をスタートした時の決意が揺らぎ、途中で転職を諦めてしまうことも少なくありません。

こういったリスクがありますので、できれば早期に転職成功したいものです。

現職にいながら転職活動を行う人の特徴

現職にいながら転職活動を行う人は自分を追い込む状況にあるため、ストイックに取り組む傾向があります。

私の場合も、まさにそうでした。

一人暮らしで、毎月の生活は給料でやりくりしていました。

ですので、長期化しても安心という思いがあった反面、自由のない生活に耐え切れないと思い、何が何でも早く決めるという決意が強かったように思います。

転職という行動や結果に対して認識が甘い人は転職がうまくいかない場合が多いです。

このようなタイプの方は、仕事を甘く見ている場合が多いです。

私が仕事につきながら転職活動をしていたある1日のスケジュールをご紹介します。

7時 起床
 8時  自宅出発
 9時~18時半  現職業務
 18時半~19時半  面接会場へ移動
 19時半~20時半  面接
 20時半~21時半  自宅移動
 21時半~22時  食事
 22時~24時  面接対策とレジュメ作成
 24時~26時  紹介求人の確認と応募手続き
 26時以降  入浴と睡眠

この日は翌日の面接が1社だけだったので良かったですが、もっと増えれば転職活動に充てなければいけない時間が増えます。

毎月の保証はありますが、長期化すると精神的、肉体的なつらさが待っています。

リフレッシュする時間はほぼないと思った方が良いです。

面接を組まない日を作れば良いのでは?と思われる方もいると思います。

しかし、他の候補者の内定が出た時点でその求人に応募できなくなり、チャンスロスなので、選考はスピード感が命です。

退職して転職活動を行う場合

退職してから転職活動を行う方は、かなり自信があるか実家暮らしの求職者だと思います。

私の転職エージェント経験で、一人暮らしで退職して転職活動だけに専念した人はいませんでした。

この場合のメリットは、時間にゆとりが生まれるため落ち着いて転職活動に集中できることだと思います。

現職中の場合、平日の日中に面接をするのは難しいですが、退職した場合はこれも可能になります。

ちょっと余談ですが、現職中であっても外回りとして仕事を抜けて面接に向かう人もいるようです(笑)

面接官には「有休です」と、ごまかして対応しているようです(笑)

退職する場合のデメリット

転職活動が長期化した時の無職期間が長くなればなるだけ、転職活動ではマイナスイメージです。

採用する企業は、『この人は何か問題あるから他で内定出ないんだろうな』ということで、書類選考で大体見送りになります。転職エージェントを利用してもそうです。

実家暮らしであっても、いつまでも面倒をみてもらう訳にもいかないでしょう。

そうすると、退職して転職活動している求職者は焦り出します。

本来の希望とはかけ離れた求人に応募し始めるれば、もう負のスパイラルで、心の余裕はなくなります

私の経験上、このような場合は大半の人が条件を下げて入社したり、希望ではない企業に入社したりします。

短期間で退職して、また転職活動を始めるという人生になりかねません。

退職してからの転職活動は、かなり自信がある人が行うものとお話しましたが、それでも相当なプレッシャーがあります。

そうすると同様に焦りが生まれて良い転職活動はできないはずです。

退職して転職活動することはメリットよりもデメリットの方がはるかに大きいため、私は転職エージェントとして、登録に来る求職者に次が決まるまで辞めてはいけないと伝えています。

かつての私の中途半端な場合

実は、私は以前かなり中途半端な状況で転職活動をしていました。

現職に勢い余って退職の意思を既に伝え、退職日も決まっている中で転職活動を行うという最悪のケースです。

今でも思い出したくないぐらい精神的に追い詰められた転職活動でした。

一人暮らしで次の会社も決まっていない、無職へのカウントダウンだけは決まっている(汗)

明らかに自分の年齢や経験に見合わないような求人にも応募しました。

転職活動のために大幅に睡眠時間を削り、転職エージェントへ時間関係なしに求人の紹介を頼み込んだりした結果、幸いなことに退職日前に内定を勝ち取れていますが、こんな中途半端な状態で転職活動をしては絶対にいけません。

かつては、退職して転職活動することがスタンダードの時代があった?

現在は現職に在籍しながら転職活動する方が圧倒的に多いのですが、かつては真逆がスタンダードだった時代もあります。

現職に在籍しながら転職活動することは裏切り行為だという風潮があったのです。

また、企業側も『履歴書には現職中と書いているけど、この人を採用したらうちでも在籍しながら転職活動するんだろうか?』

と考えて、在籍中に転職活動をしている求職者を不利に扱うことがありました。

以前のこの風潮は、求職者にとって非常に不利で、転職活動をすることにリスクが大き過ぎました。

転職活動は、現職に在籍していた方が絶対有利

絶対に現職にとどまって転職活動して、内定が出たら退職する方が得策です。

退職してしまっては、選択肢が転職しかなくなってしまいます。

人生なんでもそうですが、選択肢は多ければ多いだけ良いのです。

転職活動した結果、現職の良さが分かるということもあり得ますし、実際に転職エージェント活動している私はそのような求職者を知っています。

転職市場の動向にも注意が必要

転職市場には、売り手市場と買い手市場があります。

売り手市場は求職者有利の市場で、買い手市場は採用する企業有利の市場です。

買い手市場の場合は現職に在籍したまま転職活動をしなければリスクが膨らむ一方ですが、現在の転職市場は売り手市場です。

現職があまりに忙しく面接に行ける時間がないといった場合は退職して、焦りがない中で転職活動をしたほうが成功に近づけるかもしれません

私の友人にも転職エージェントとして活動している人がいるのですが、現在は以前ほど退職しての転職活動がリスクとしてはないかもしれないと言っていました。

転職エージェントを利用される場合はキャリアアドバイザーに相談してみると良いと思います。

ただ、私は売り手市場であっても求職者に以前の私のような苦い経験はしてほしくないため、在籍の中での転職活動を勧めます。

転職活動は慎重に、そして短期集中がベスト!

これまでいくつかのことをお話しましたが、大体はご理解いただけたかなと思います。

勢い余って『すぐ決まるだろう』という無根拠の自信で退職するのはやめましょう

私は退職後に転職成功できず無職期間が長くなり、やむなくハローワークの求人に転職した方も知っています。

転職活動にはリスクが伴います。

「どこかしら決まるだろうな」という求職者が苦戦して長期化することもよく起こります

ですので、勢いだけの判断は絶対にしないでいただきたいです。

最後になりますが、転職活動をお考えの皆さんが、慎重に転職活動を進めて成功することを祈り、今回はこれで終わりにしようと思います。

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