ランスタッドの強み弱みを8つのポイントで徹底検証
みなさん、こんにちは。
日本には、当然、日系企業が多いのですが、グローバル化の進展により日本のマーケットを期待して、海外の企業も日本でビジネスを行うことが珍しくない時代になりました。
求職者のみなさんは、転職エージェントを選ぶ際に、日系か外資かで検討の材料に含めることはありますか?
恐らく、ほとんどの求職者の方は、日系か外資かという基準では転職エージェントを決めるということはないと思います。
機会があれば是非、一度外資系の転職エージェントを利用してみてください。日系の転職エージェントとは、少し雰囲気や空気が違います。
今回の記事の目次
ランスタッドの会社概要
さて、今回は外資系の転職エージェントのなかでは最も知名度が高く、そして日本での転職エージェント実績も豊富にあるランスタッドという転職エージェントについてご紹介したいと思います。
ランスタッドという転職エージェントは、株式会社ランスタッドという企業が運営しているのですが、東京に本社を置き、日本全国に支店がたくさんあり全国展開している転職エージェントです。
インターネットで検索すると必ず検索結果に表示されます。そのため、外資系の転職エージェントのなかでは、求職者のみなさんからの利用率も高いです。
ランスタッドは、オランダを母国にしていて世界でもトップクラスの転職エージェントとなっています。日本での転職エージェント事業の展開は、1980年とかなり前からで、歴史もある転職エージェントです。
ランスタッドが得意なジャンルは管理部門系の職種である。
ランスタッドは大々的、○○の業界に強いとか○○の職種に強いという転職エージェント展開はしていません。
そのため、ランスタッドがどのような転職エージェントであるのか、どのような業界や職種に強い転職エージェントであるのか分からないという求職者の方が多くいます。
ランスタッドが得意とするジャンルは管理部門系全般の職種になります。管理部門系の職種とは、バックオフィスとして企業を支える役割の職種のことを言います。
管理部門系の職種を得意としているランスタッドですが、管理部門系の職種しか取り扱いがないということはなく、エンジニアや営業系の職種の求人も多数あります。
人事と総務の求人
ランスタッドが特に強みとするのは人事と総務です。人事と総務は、大体の企業において、『人事総務部』という括りで一緒の部門に配属されることがあります。
私は転職エージェントとして転職市場についてよく把握していますが、ランスタッドは人事と総務については、すべての転職エージェントのなかでもトップクラスです。
人事と総務の求人については、どの企業でも募集人員が1名ということが普通ですので、転職難易度としては高いと言える職種です。
ランスタッドは人事と総務の求人数で差別化を図っている!
そのため、応募してもなかなか書類選考すら通過しないということも多いですが、ランスタッドであれば、次から次へと求人の紹介があるため、求職者のみなさんからすると強い味方になると思います。
ランスタッドが人事と総務の職種に強みを持つことができるようになったのは、転職エージェントとしての採用実績が豊富にあるためです。
これはあくまで聞いた話ですが、ランスタッドは社内的に人事と総務について、他社との差別化図るため、職種情報や採用情報をかなり豊富に入手しているそうです。
財務ならランスタッド!
次にランスタッドが強みを持つ管理部門系の職種は財務です。財務というポジションは企業内においては、お金に関する業務を主に行い、中核的なポジションになります。
また、財務の特徴は、離職率が極めて低いため、求人が転職市場にある場合は、大体の場合が増員になります。
特に上場を目指す企業の場合は、その直前期に財務の人員を増員することが多く、ランスタッドの場合は、上場前の企業や上場企業との取引が豊富にあり強みとしています。
私の友人にも財務を仕事にしている友人が複数いますが、財務を仕事にしている労働者のなかでは、財務の転職はランスタッドが一番、良いという評判があるようです。
財務職への転職を考えている場合はランスタッドがオススメ!
財務は、選考基準も高く転職難易度も高いため、財務の求人が豊富であり、転職支援実績が豊富なランスタッドは外せない転職エージェントではないかと思います。
なお、転職エージェント業界のなかでもランスタッドが財務に強みを持っているということは有名な話で、ある転職エージェントは、ランスタッドのモデルケースをマネていることもあるぐらいです。
外資系の転職エージェントは一般的に財務に強みを持つことで知られていますが、そのなかでもランスタッドは財務については一番の強みがある転職エージェントです。
ランスタッドが得意なジャンルはハイクラス求人である。
ランスタッドには、もう一つ得意なジャンルがあるのですが、それが、ハイクラス求人です。ハイクラス求人とは、役職上位(部長以上)の求人を指します。
ハイクラス求人については、ヘッドハンティングも多くなっていますが、一般の転職市場においても、転職エージェントがハイクラス求人を扱うことも良くあります。
そのなかでも、ランスタッドはハイクラス求人を得意としている転職エージェントで、私もランスタッドからハイクラス求人を多数、紹介を受けましたし、求人の質も高かったように思います。
他社エージェントとの違いを実感できるのはランスタッド!
変な話をしてしまいますが、転職エージェントによって得意ジャンルがあるとしていても、実際は、そこまで差別化を感じないことが多いのです。
しかし、ランスタッドの場合は、他の転職エージェントとの差別化を感じることができる転職エージェントではないかと個人的には思っています。
ランスタッドは、独自のルートを持ち、企業の経営者と直接やり取りすることができる立場にある転職エージェントで、そのバッグボーンをフルに活かしてハイクラス求人を多く扱うことができているようです。
ちなみに、ランスタッドは日本のとある人材企業を買収したあたりから、それまで以上に勢力を拡大して、取引企業数も飛躍的に伸びています。
ランスタッドは日本に馴染んだ転職エージェントだ。
世界的に有名な転職エージェントであっても、日本の文化に馴染むことができず、日本に参入しても撤退する外資系の転職エージェントもあります。
しかし、ランスタッドの場合は日本企業を買収したこともあり、また、日本での転職エージェント活動も歴史があるため、日本の転職市場や労働市場にかなり馴染んでいると思います。
そのため、日本人である求職者の方も、対応が日本の転職エージェントのような感じですので、気兼ねなく転職支援を受けることができるのではないかと思います。
外資系の転職エージェントは、登録しようとしても面談の結果、登録を拒否することもあるのですが、ランスタッドの場合は、基本的にどのような経歴を持つ求職者の方であっても登録することができます。
ランスタッドは外資系だが間口が広い!?
その意味では、外資系の転職エージェントでありながら、ドライな部分はなく、間口は広い転職エージェントだと思います。
求職者のみなさんのなかで、外資系の転職エージェントにやや偏見を持つ方もいることは、転職エージェントである私も認識しています。
しかし、ランスタッドの場合は、うまく日本の文化に浸透できているので、ランスタッドが得意とするジャンルを希望する求職者の方には登録する価値が高いと個人的には思っています。
外資系の転職エージェントでありながら、キャリアアドバイザーも日本人が多く、求職者のみなさんとしては外資系の転職エージェントとは思えない感覚になると思います。
担当者の対応レベルは…ホテルの執事のような対応
ランスタッドの本社に私も訪問したことがあり、もちろん、面談を受けたことがありますが、社内は非常に洗練された雰囲気で、その雰囲気だけでもホテルのエントランスを思わせる感じがします。
ランスタッドは、今の時代の転職エージェントでは珍しいワンストップ型の転職支援をお行い、1名のキャリアアドバイザーが、求職者のみなさんの転職支援をしながら、企業の採用支援も行います。
そのため、情報レベルの質も高く、ツーフェイス型の転職支援を提供する転職エージェントよりも情報の正確性もあります。何より、ランスタッドのキャリアアドバイザーの特筆すべき点は、対応の良さです。
転職実績の豊富さによりキャリアアドバイザーのコンサルティングレベルも高いことはもちろんですが、話し方や姿勢において、ホテルの執事のような印象を私は持ちました。
ランスタッドは求職者からのクレームが少ないことで有名な転職エージェント
最近転職エージェントでもビジネスカジュアルということで、服装についてはラフな場合もあるのですが、ランスタッドの場合は、男性も女性も関係なくスーツを着用し、かなり清潔感がありました。
これは、社内的な文化がそうさせているとキャリアアドバイザーが言っていましたが、外見からも、『良い転職支援を受けられそう』という感触を持つことができるのではないかと思います。
面談後には、面談内容を議事録として作成して、コンサルティング内容に不備や認識のズレがないかなどをしっかり行いますし、面談そのものも、求職者の方の質問に対して、確実に答えることができます。
ランスタッドは、求職者の方からのクレームが少ない転職エージェントでも有名で、キャリアアドバイザーの対応の良さについては、特に定評がある転職エージェントです。
担当者はどこまで求職者をサポートしてくれる?
次にランスタッドのキャリアアドバイザーが求職者のみなさんの転職支援をどこまでしてくれるのかとうことについてご紹介したいと思います。
ランスタッドの転職支援の範囲は、
- 登録時の面談
- 求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 適性検査の対策
- 面接の練習
- 内定時の条件交渉
これは、他の転職エージェントと比べても同じ範囲になります。
それと、補足でお話しますが、ランスタッドが有料の転職エージェントだと誤認している求職者の方が一部いらっしゃるようですが、有料ということは絶対にありません。
ランスタッドの面接練習は質が非常に高い!
本題に戻しますが、ランスタッドの転職支援の範囲のなかで、特に注目したい部分は面接の練習です。
面接の練習については、企業が過去にどのような面接を行ったのかランスタッドはデータでしっかりとナレッジ化しているので、かなり正確な内容の面接練習を受けることができます。
ちなみに、私もランスタッドから依頼があり面接の練習を受けたことがあるのですが、ランスタッド自ら声を掛けることはあると思うぐらい身になるものでした。
面接練習の場は、ランスタッドの社内になり、訪問することについては手間もありますが、それ以上の価値はありますので、面倒臭がらずに面接練習は受けた方が良いと思います。
利用者の視点で思うランスタッド
利用者視点で、ランスタッドについて思うことは、いくつかあるのですが、一番は、派手な広告活動を行わず、地道に質を求める転職エージェントだと感じる点です。
ここ最近で、日本経済が回復傾向にあり、そうなると企業の多くは中途採用の数が増えるため、それを狙って多くの転職エージェントも活発に動き出します。
それに比べるとランスタッドの場合は、無駄に広告を打ち出さず、口コミだけでここまで成長し、企業は求職者のみなさんからの信頼を集めてきた転職エージェントです。
ランスタッドは、転職エージェントのなかでも数少ない差別化を持つ転職エージェントです。
アフターフォローは充実しているのか?
ランスタッドのアフターフォローに関しては、女性の求職者の方が転職した場合は、男性の求職者の方が転職した場合よりも、フォローの頻度が多いとキャリアアドバイザーが言っていました。
女性の求職者の場合、転職後において、男性よりも精神的に不安になることも多いと考えているようで、そのため、1週間、1カ月、3カ月単位で転職した企業の近くの喫茶店で状況確認をするようです。
ちなみに、女性の求職者の方であっても、面談は不要ということであれば、無理に面談は行うことはないようです。女性の求職者のみなさんにとっては、優しいフォローがあります。
男性の求職者の方については、どうかと言いますと、定期的な面談を行うということはなく、必要があればという程度のもので、場合によっては、転職後に接点がないということもあります。
ランスタッドに向いている人の特徴
ランスタッドを利用することでメリットが大きいとされる求職者の方のタイプは、転職希望条件に、職種として管理部門系の職種を希望する方は、向いていると思います。
重複になりますので、詳細は割愛させて頂きますが、ランスタッドは管理部門系の職種は非常に得意としています。
求職者のみなさんの性格的な部分や考え方の部分におけるランスタッドに向いている求職者の方のタイプは、安定志向の求職者の方だと思います。
ランスタッドが扱う求人は比較的、規模が大きい企業の方が多いですので、規模が大きい企業へ転職を希望する求職者の方は、安定志向の方が多いです。
その他(ランスタッドはキャリアアドバイザーを指名することができる)
ランスタッドは登録時にキャリアアドバイザーを指名することができます。
基本的に、どの転職エージェントでも、登録時にキャリアアドバイザーを求職者のみなさんが指名することはできません。
しかし、ランスタッドの場合、友人紹介制度で登録するケースが多く、それにより、キャリアアドバイザーを指名することができるのです。
自分に合ったキャリアアドバイザーが最初から自分の転職支援をしてくれるのであれば、都合の良いことだと思いますし、ランスタッドのキャリアアドバイザーの指名制は利用した方が良いと思います。
比較的という意味で参考程度にお話しすると、ランスタッドには女性のキャリアアドバイザーも多く在籍していますので、女性の求職者の方は、女性のキャリアアドバイザーを指名することが多いようです。
それでは、最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が最高のものになるように祈り、今回はこれで終わりにしたいと思います。最後までお読み頂きありがとうとございました。