キャリアインキュベーションという転職エージェントは?実情を語る!
今回の記事の目次
転職エージェント全盛の時代に・・・
求職者のみなさん、こんにちは。
突然ですが、求職者のみなさん、転職活動の進捗具合はいかがでしょうか。
私も以前、求職者のみなさんと同じように求職者として転職活動をした経験が何度かあるのですが、今の時代の転職市場は、最高に良い状況にあり羨ましく思います。
現在、私は転職エージェントとして求職者のみなさんの転職支援や企業の採用支援をさせて頂いているのですが、転職市場の好景気をリアルに感じている今日この頃です。
求職者のみなさんが活動する転職市場は、日本全体の景気に左右されやすく、景気が良い場合は、転職市場が盛り上がり、逆に景気が悪い場合は、求人が少なく求職者のみなさんにとっては転職しにくい状況になります。
そのなかで、今、転職エージェント全盛と言われている時代になっていて、非常に多くの転職エージェントがあります。
この全盛の時代は、歴史を振り返ると、実は、過去に何度かあったのですが、日本経済の景気は常に好調であるということはなく、むしろ、景気が悪い時代の方が長かったです。
そのようななかで、過去の全盛の時代から今に至って、転職エージェントとして事業活動をしている転職エージェントがあります。
その転職エージェントが今回、求職者のみなさんにご紹介するキャリアインキュベーションという転職エージェントです。
老舗の転職エージェント
先程ご紹介した通り、転職市場は日本経済の動向に大きく左右され、また、転職エージェントも転職市場の動向に大きく左右されます。
逆を言えば、転職エージェントという存在は、景気が悪くなると事業継続が難しくなり、最悪の場合は倒産ということも当然あるのです。
景気は一定ではなく、どの転職エージェントも転職市場が盛り上がっている場合は、利益を追求して新規参入します。
その逆に景気が悪くなると思うように業績を伸ばすことができず、衰退や倒産というケースも少なくありません。
キャリアインキュベーションはそのような浮き沈みが激しい転職エージェント業界のなかで、2000年から事業をスタートした転職エージェントで、社歴としては16年ほどということになります。
日本の転職エージェントの大半が事業開始から3年で事業売却や倒産ということが多いなかで、16年も継続できているということは、やはり、素晴らしいことだと思います。
転職エージェントに限らず、企業は、利益を追求する営利集団であることは間違いないのですが、社会貢献度合いが高いからこそ、利益を得ることができるのも確かです。
その意味で言えば、キャリアインキュベーションは、社会貢献度が高い転職エージェントと言えるでしょう。
競合ひしめく転職エージェント業界のなかで、今もなお、存在価値が高く評価を得ているキャリアインキュベーションは、一体どのような転職エージェントなのか。
今回は、詳しくいろいろな視点からご紹介したいと思いますので、最後までお付き合い頂ければと思います。
キャリアインキュベーションって、どんな転職エージェント?
さて、キャリアインキュベーションをご紹介させて頂く前に、この記事を読んで頂く求職者の方々から『あなたは、キャリアインキュベーションの何者だ?』とか、『あなたはキャリアインキュベーションを利用したことがあるのか?』というご意見をいただくかもしれません。
先にお話しすると、私はキャリアインキュベーションで働いたことはないですが、自分の転職活動において、キャリアインキュベーションを利用して転職活動をした経験があります。
また、以前は企業に在籍して十数年にわたり人事として採用関係にも従事しておりましたので、企業側としてキャリアインキュベーションを利用した経験があります。
この2つの視点に加えて、現在は、転職エージェントとして活動しており、定期的に転職エージェントの交流会で、キャリアインキュベーションの情報を知る機会があるので、それも踏まえてご紹介していきたいと思います。
ですので、一般の方よりもキャリアインキュベーションについて、把握していますし、求職者としての体験談、企業側としての体験談も交えてリアルな情報をご提供したいと思っています。
BtoBに特化しノウハウを蓄積
キャリアインキュベーションは、東京に本社を構え、拠点エリアとしては東京を中心とした首都圏と大阪に拠点も持っています。
ですので、日本全国に展開しているというよりも、ビジネスの中心地であるエリアが活動拠点ということになります。
キャリアインキュベーションのようにビジネスの中心地で事業を行う転職エージェントが多いのですが、その理由は、転職エージェントがBtoBのビジネスであることです。
キャリアインキュベーションの会社としての規模は資本金が数千万円規模ですので、そこまで大きくはなく、また、転職エージェントとしては、中小規模の転職エージェントに該当します。
中小規模の転職エージェントは、ここ1、2年で非常に新規参入数が多くなっていますが、キャリアインキュベーションは、そのなかでも歴史がある程度ありますので、最近、新規参入した転職エージェントとは若干、違いがあります。
転職エージェントのビジネスは、ノウハウビジネスとも言える側面があります。
この点は求職者のみなさんは転職エージェントを選ぶ際にポイントにして欲しいのですが、いかに求人が多くても、それだけで優良エージェントと呼ぶことはできません。
歴史が浅い転職エージェントの場合は、転職支援の実績が当然に少なく、その分、転職に関するノウハウが蓄積されていないため、求人以外の転職支援ではそこまで期待は持てないと思います。
その点、キャリアインキュベーションの場合は、ある程度の求人数も確保していますし、また、16年の歴史のなかで多くの転職支援実績を持っていますので、求人紹介以外の転職支援についても、期待は持てるものだと思います。
キャリアインキュベーションの特徴
転職エージェントのなかでは、長く転職エージェントとして事業展開できている場合、それには、それなりの理由があります。
転職エージェントのビジネスモデルは、非常にシンプルなものですので、他の転職エージェントとの差別化を図ることが難しいとも言われています。
また、シンプルなビジネスモデルであるため、ここ数年のように新規参入する転職エージェントの数が非常に多いのです。
では、キャリアインキュベーションはどのような特徴を持っているのでしょうか。
求職者のみなさんは当事者として考えて頂きたいのですが、いくら長い歴史を持っている転職エージェントであっても、求人の紹介からその後の転職支援を受ける際に、大した差別化が他の転職エージェントと比べてないのであれば、どの転職エージェントを利用しても効果は大差はありません。
ネットワークに強み
キャリアインキュベーションが強みにしている点、かつ、転職エージェントとしての特徴は、企業とのネットワークにあります。
キャリアインキュベーションも含めてどの転職エージェントであっても、いくら転職エージェントとして顧客となる求職者の方の数が多いとしても、抱えている求人の数がゼロであれば、全く意味がありません。
キャリアインキュベーションは、登録者数の促進については、そこまで力を注いでいるということはないのですが、顧客のもう一方である企業との環境づくりについては、非常に注力し、その分、ネットワークの強さがあります。
この企業とのネットワークの強さは転職エージェント業界のなかでも定評があり、他の転職エージェントではなかなかまねできない差別化をキャリアインキュベーションは持っています。
私も転職エージェントのはしくれとして活動していますが、正直なところキャリアインキュベーションのネットワーク力に驚かされることが多いです。
中小規模の転職エージェントのなかで、キャリアインキュベーション以上に企業とのネットワークに強みを持っている転職エージェントはあまりありません。
BtoBにおいてのキャリアインキュベーションの施策
さて、具体的にキャリアインキュベーションは、どのような施策を持って、企業とのネットワーク強化に努めているのでしょうか。
もちろん、単純に企業へ飛び込みやテレアポで新規営業し、馬車馬のように足しげく企業に訪問し続けて企業とのネットワークを作ろうとする人海戦術的な転職エージェントもなかにはあります。
とはいえ今の時代、そのような取り組みだけでは、企業との信頼関係を構築することは難しく、また、ネットワークを強化することも難しいです。
キャリアインキュベーションの場合、企業とのネットワークを構築する施策として、自社のセミナーを定期的に開催しています。
このセミナーには、それまではキャリアインキュベーションを利用したことがない企業であっても、無料で参加することができます。
キャリアインキュベーション側は、セミナーへ参加する企業の情報を入手することもできますし、交流を持つこともできます。
しかも、セミナーに参加する企業は1社、2社ということはないので、1回のセミナーで複数社の企業と交流を持つことが可能になる訳です。
セミナー開催についての費用はすべて無料ですので、開催に関するすべての費用をキャリアインキュベーションが負担します。
ですからセミナー自体、キャリアインキュベーションにとってはもちろんキャッシュアウトということになります。
とはいえ、その後のことを考えると、ある程度の企業と営業取り引きすることができているので、紹介し、紹介した求職者の方が内定を勝ち取り、入社することで、十分、キャッシュアウト分はペイすることができます。
多くの転職エージェントは、セミナー開催という施策ではなく、営業マンが飛び込みやテレアポで新規開拓するのですが、その場合は、1回の営業で1社の企業としか打ち合わせなどをすることができません。
セミナーであれば、1回で複数社の企業と交流を図り、営業することも可能になるのです。キャリアインキュベーションは、セミナーというツールを営業に置き換えて、セミナーで営業活動をしているということになります。
転職エージェントはマネタイズすることが難しい
先述の通り、ビジネスモデルとしては非常にシンプルな転職エージェント業界ですが、新規参入しても、マネタイズすることが非常に難しいのが現実にあります。
求職者が転職活動において転職エージェントを利用する際に、無料でしかも、一度の転職活動で何社の転職エージェントを利用しても全く問題ないことと同じように、求人を発注する企業も同様に、求人を発注するだけでは費用の発生はなく、また、一度の採用活動において何社の転職エージェントを利用しても全く問題ないのです。
とはいえ求職者のみなさんが一度の転職活動で複数の転職エージェントを利用しても良いということは、転職エージェントからするとかなり嬉しくないことです。
自社を利用している求職者の方が、他の転職エージェントも利用し、他の転職エージェントから紹介を受けた求人に応募し、転職が決まると、それまで転職支援してきた時間や工数は売上に結び付きません。
極論を言えば、それですべてが水の泡になってしまうのです。
対企業においても同じことで、ある企業にかなり多くの求職者の方を紹介しても、その企業が他の転職エージェントからの紹介を受けた求職者の方で採用が決まった場合、かなり多くの求職者の方を紹介した転職エージェントのそれまでの採用支援は一切、マネタイズにはならず、水の泡です。
転職エージェントのビジネスモデルの特性上、求職者の方からは法的な規制があり転職支援における費用負担は一切受けてはいけません。
またクライアントである企業にせよ、成功報酬型のものですので、求人を受注した、求職者の方を紹介しただけでは利益にならないのです。
あくまで、マネタイズの基準は紹介した求職者の方が企業から内定を勝ち取り転職したかどうかというところです。
セミナーによる効率的な営業スタイル
キャリアインキュベーションはこの点を非常に強く意識し、また理解しているエージェントの一つです。
いかに利益にするまでの工程や工数を削減し、いかに少ない固定費で利益を上げるかということに重きを置いて転職エージェント事業を展開しています。
結果として、無駄のない営業活動としてセミナー開催を多く行っているのです。
とはいえキャリアインキュベーションは、今のようにセミナー開催から新規顧客となる企業を開拓したわけではありません。
ある時期までは、他の転職エージェントと同様に飛び込みやテレアポなどの新規営業から顧客開拓をしていたのですが、なかなか、費用対効果が上がらず苦戦した時代もありました。
それを打開するために、企業にもメリットがあり、かつ、自社にもメリットがある営業方法としてセミナー開催を行っているのです。
セミナーをきっかけに企業の懐に入り込む!
冒頭で軽く触れた通り、私は以前、企業の人事として仕事をしていた経験があり、求職者という立場ではなく、人事という立場でキャリアインキュベーションを利用した経験もあります。
求職者のみなさんは、なかなか企業と転職エージェントとの間のやり取りや取り引き関係を知る機会はないと思います。
この記事を機会にお知り置き頂ければ、今までは見えない部分も見え、より良い転職活動ができると思いますし、転職エージェントとのやり取り、そして、企業の選考にも役立つものと思います。
当時、在籍していた企業は、中途採用を頻繁に行い、中途採用者を即戦力として考えていました。
求人媒体も利用していましたが、求人媒体では費用を支払っても、必ず採用に至るということがないため、リスクがあり、成功報酬型である転職エージェントを多く利用していました。
その際、今、転職活動をされている求職者のみなさんと同じように複数の転職エージェントを利用して、複数の転職エージェントに同じ求人を一気にBCCのメールで公開していました。
キャリアインキュベーションの出会いは、やはりセミナーでした。
特に転職エージェントとして取り引きすることを前提に考えていた訳ではなく、セミナーの内容に強い興味があったため、参加したことを覚えています。
セミナーでキャリアインキュベーションの担当者と名刺交換を行い、そこで、ある程度、親しくなり、後日、打ち合わせさせてほしいとありました。
打ち合わせするぐらいであれば、情報収集の一環で、しかも、その打ち合わせで取り引き関係に発展した場合でも求人を公開するだけであれば、キャッシュアウトはありませんでしたので、軽い気持ちで打ち合わせをした覚えがあります。
結果的には良かったのですが、キャリアインキュベーションの営業担当者は非常に企業の人事担当者の懐に入り込むのがうまく、特に違和感もなく取り引きに発展し、求人を公開するに至ったのです。
問題解決力、課題解決力に長けている!
では、なぜ、キャリアインキュベーションの営業担当者が企業の人事担当者の懐に入り込むことがそこまでうまいのでしょうか?
それは、やはりセミナーです。
このセミナーは企業の人事担当者としては、日ごろは自社の社内で仕事をすることが多く、なかなか外の情報を仕入れることがなく、セミナーでそれを補うことができます。
当然セミナーにはいくつかのアンケートやディスカッションもプログラムに含まれているため、企業の人事担当者の悩み事や採用課題を浮き彫りにすることができます。
その情報を主催者側に入りますので、キャリアインキュベーションは精度の高い営業が行えるのです。
採用活動は、企業ごとに多少の違いはあっても、同じ業界、同じ職種、同じポジションということであれば、そこまで求人の差に違いはなく、また、人事担当者が持つ課題などについては、ほとんどが同じです。
セミナーで人事担当者の課題を把握して、自社でその後、課題解決の提案内容を決め、それをセミナーで知り合った企業の人事担当者に提案する。
膨大なデータに基づく提案力
この戦略を実践することで、人事担当者はこの営業担当者との取り引きにメリットがあり、また、自社の採用活動に貢献してくれるのではないか?と当然のように思う訳です。
取り引きはいかなる場合であっても、営業を受ける相手にメリットがあれば、取り引きしようとするでしょうし、メリットがない場合は、取り引きはしません。
キャリアインキュベーションの営業は、この典型だと思います。
キャリアインキュベーションの場合、他の転職エージェントに比べて日ごろから、企業の採用活動における情報、人事担当者の課題など、情報という資源のインプット量が非常に多いです。
その分、他の転職エージェントでは得られない情報もあり、それをキャリアインキュベーションの社内でしっかり問題提起してそれを解決した上でソリューションとしているのです。
問題解決力、課題解決力は、シンプルなビジネスモデルである転職エージェントとしては、非常に有効な武器で、ここ数年で新規参入した転職エージェントでは絶対にまねできないことです。
それゆえ、私は、キャリアインキュベーションは他の最近、新規参入した転職エージェントとは若干、違いがあるとお伝えしたのです。
キャリアインキュベーションを利用してみた
実際に求職者のみなさんが、キャリアインキュベーションを利用した場合、どのような転職支援を受けることができるのでしょうか。
私の体験談を踏まえてご紹介していきたいと思います。
登録から面談までについては、他の転職エージェントと差別化はありません。
いたって普通の流れになります。キャリアインキュベーションのホームページから求職者のみなさんの個人情報や履歴書や職務経歴書をアップロードして、その後、担当となるキャリアアドバイザーからの連絡を待つことになります。
私の場合は、3日ぐらいでキャリアアドバイザーから連絡がきたのですが、登録完了の連絡には、1週間以内と案内がありました。
恐らく多少の余裕をみて1週間と案内しているのでしょうが、早い場合はその日にキャリアアドバイザーから連絡があるというケースもあるようです。
キャリアアドバイザーから連絡があり、その電話で面談の日程調整があります。
この電話でのやり取りも他の転職エージェントと何ら変わりはありません。いたって普通のやり取りです。
後日、面談となる訳ですが、面談の形式は基本的に求職者のみなさんがキャリアインキュベーションのオフィスに来社して、対面形式で行います。
ただ、電話での面談も可能ということになっています。
面談の状況
実際にキャリアインキュベーションの東京本社に来社して私は面談を受けたのですが、キャリアインキュベーションの社内は非常にきれいです。
人材業界は、人を相手にするビジネスであるため、結構な確率で社内がおしゃれということがあるのですが、キャリアインキュベーションも例外なくそれに該当します。
私の記憶のなかでは、私が面談を受けるために来社した転職エージェントのなかで5本の指に入るぐらいきれいでおしゃれなオフィスでした。
面談においては、個室が用意されていて、個人情報が漏えいしないように配慮されています。
新規参入して間もない転職エージェントの場合、まだ、設備投資に費用を掛けられないということで、ブースで面談をすることも多いのですが、キャリアインキュベーションの場合は、しっかりとした個室があります。
面談では、担当となるキャリアアドバイザーと挨拶があり、キャリアアドバイザーから自分がこれまでどのような転職支援をしてきたのか、また、どのような実績を持ち、どのような業界や職種を得意にしているのかを紹介してきます。
その後、登録時、共有した私の履歴書や職務経歴書をもとに私の経歴について、ヒアリングがあります。
多少の突っ込みは入るものの、終始、ほめ殺しというぐらい褒められます(笑)
褒められた結果、私は非常に良い気持ちになり、その面談で紹介された求人のすべてに応募した記憶があります(笑)
今思えば、キャリアアドバイザーに乗せられたのかな?と若干、思いますが・・・。
そうなんです。
キャリアインキュベーションの営業担当者が企業の人事担当者の懐に入り込むことがうまいということと同じように、キャリアアドバイザーも求職者の方の懐に入り込むことがうまいのです。
私の転職エージェントをご利用いただく求職者の方から、キャリアインキュベーションの話を聞いたことがありますが、今、私がご紹介したように、キャリアアドバイザーは、褒めることで求職者の方のモチベーションを上げて、そのモチベーションが高い状態で、応募や選考まで持っていく流れのようです。
ちなみに、ほめ殺し以外は面談も特に他の転職エージェントとの差別化はなく、いたって普通です。
キャリアインキュベーションの転職支援は、他の転職エージェントとの差別化がほとんどありません。
スタンダートと言えばスタンダートで、求職者のみなさんからすると、ほめ殺し以外は、メリットがあるように感じることも、デメリットが感じることもないと思います。
求人紹介について
キャリアインキュベーションの転職支援を語る上で、求人紹介については、他の転職エージェントとの差別化があります。
他の転職支援は大したことはないのですが、求人の紹介については、セミナーをきっかけに企業に深く入り込むことができているため、非常に強みを持っていると言えます。
私の場合を例に取ってお話しすると、他の転職エージェントからもキャリアインキュベーションから紹介を受けた同様の求人の紹介があったのですが、同じ求人であっても、その中身や内容がまるで違います。
基本情報は変わりないとしても、企業の細部の情報や、その求人ポジションの細部の情報、また、欠員や増員が理由である場合、その細部の情報も多岐に亘り求人を通して知ることができます。
特に欠員補充が理由の場合は、求職者のみなさんからすると、自分がその企業に転職したあとは、欠員した前任の方の後任ということになります。
自分だけが新規人材になりますので、他の同僚や上司、業務は一切変わることはありません。
そう考えると、なぜ、前任である退職した人は退職したのか気になるのではないでしょうか。
しかし、企業の選考において、面接で面接官にそのような情報を聞くことは、面接官にネガティブな印象を与える可能性もあるため、聞きにくい情報の一つだと思います。
キャリアインキュベーションの場合は、そのような求職者の方が本来、企業に聞きにくい情報までも、日ごろの関係構築から把握していますので、求人情報の質や量、どちらも他の転職エージェントよりも良いです。
まだ、キャリアインキュベーションを利用したことがないという求職者の方は、是非、これを機会にご利用して頂き、今、利用している転職エージェントと対比してみてください。
ベストは当時の私と同じように、同じ求人をキャリアインキュベーションと他の転職エージェントから紹介してもらうことです。
フォーマットについては、転職エージェントごとに違いがありますが、採用条件などの基本情報は特に変わりませんが、他の部分は転職エージェントごとに得られている情報が違いますので、その分、違いがあります。
求人の質はどうなのか?
求人における情報の質や量は良いとしても、求人自体の質はどうなのか?求職者のみなさんは勘違いしないで頂きたいのですが、情報や量が良いということで、求人自体の質が良いとは言い切れません。
求人の質は、求職者のみなさんが転職後に働きやすい企業であるかどうか、自分がやりがいをもてる業務内容であるかどうか、そして、最低限の条件としてブラック企業ではないということがあります。
キャリアインキュベーションから紹介を受けた求人のなかには、普通にブラック企業の求人も混在していました。
私が思うに、キャリアインキュベーションは求人を受注する際に、求人の選定については、そこまで厳密に行っていないのだと感じました。
ですので、キャリアインキュベーションをご利用頂く際には、求人の紹介を受けた場合、その求人にはブラック企業やそれに近い企業の求人も普通に混在しているという前提認識でいた方が良いと思います。
また、求人の質という側面からお伝えするならば、特別、他の転職エージェントとの違いはありません。
他の転職エージェントでも紹介を受けた求人の方が多かったですし、キャリアインキュベーションが独占で持っている求人は恐らくほとんどないと思います。
実際に、私を担当したキャリアアドバイザーも、キャリアインキュベーションには、独占求人はほとんどないと言っていました。
さらに求人の紹介をする際には、『もしかすると、既に他の転職エージェントから紹介があったかもしれませんが・・・』と弱気な枕詞がありました。
キャリアインキュベーションについては、もうお分かりかと思いますが、キャリアインキュベーションは、対企業においては強いのですが、対求職者のみなさんとして考えると、求人の差別化もありませんし、他の転職支援についても特に目立ったものはなく、いたって普通な訳です。
転職支援には、求人紹介の他、履歴書や職務経歴書の添削、適性検査の対策、面接の練習とあるのですが、特にすごいということはなかったです。
キャリアインキュベーションは、自社の強みとして、キャリアアドバイザーの質を挙げていますが、私の経験上、または、キャリアインキュベーションを利用した私の友人の情報からは、キャリアアドバイザーの質が高いとは言い難いものがありました。
キャリアインキュベーション求職者のみなさんにとって利用価値はあるのか?
ここまで、キャリアインキュベーションの情報をいろいろな視点からご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
求職者のみなさんは、キャリアインキュベーションについて、どのような印象を持ちましたでしょうか。
どの転職エージェントでも、利益を得る直接の顧客は求職者のみなさんではなく企業です。
そのため、どの転職エージェントも企業との関係性を非常に意識するのですが、転職エージェントは差別化を生み出すことが難しいビジネスモデルで、また、シンプルな業態ですので、なかなか関係を構築することが難しいです。
そのなかで、キャリアインキュベーションは企業との関係構築に成功している転職エージェントで、そのため、これだけ転職エージェントが多くなっている現在でも、ある程度の業績を確保し転職エージェントとして活動することができています。
ただ、逆を言えば、16年ほどの歴史があれば、もっと認知度が上がって良いでしょうし、もっと業績や規模も大きくなって良いと思うのですが、なかなか、その点については思うようにできていません。
その理由は、せっかくセミナーという差別化を持てる営業ツールとしての武器で得た強みを、求職者のみなさんの転職支援に活かすことができていないためです。
企業との関係の深さと求職者の方の転職支援がワンストップで行われると、恐らく、そう時間はかからずに解決できる気がしますが。
結論としては、キャリアインキュベーションの求職者のみなさんから見て利用価値があるかどうかについては、中の中ということで、普通だと思います。
あくまで個人的な意見ですが、あれば良いし、なければなくても良いという転職エージェントだと思います。
最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が有意義なものであり、最高の転職ができることを心から祈り、今回のテーマである、『キャリアインキュベーションという転職エージェントは?実情を語る!』は、ここで話を終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。