仕事探しの方法のトレンドは?仕事探しをうまく行うために。
皆さんも含めて皆さんの周りに転職活動を仕事探しと表現する人はいませんか?
現在、私は転職エージェントとして活動していますが、私のところに登録にいらっしゃる求職者の中にも転職活動を仕事探しと表現する求職者の方がいます。
数としては圧倒的に転職活動と表現する求職者の方が多いのですが。
仕事探しと表現する方の特徴をいくつかに分けてご紹介します。
今回の記事の目次
転職活動に不慣れな求職者
人材業界の転職業界の中では転職活動を仕事探しと表現することはほとんどありませんが、求職者の中でこの転職活動に対して知識がない、経験がないということで不慣れな求職者がいます。
転職活動に不慣れな人とは具体的には、新卒で入社した企業を数カ月や3年以内で退職してしまった若年層の求職者も含まれますし、知識や情報収集がなくまだ転職活動をしたことがないという求職者も含みます。
若年層や転職活動初心者という方は、転職活動よりも仕事探しと表現することの方が多いです。
中には転職活動を仕事探しと表現することで仕事ができない人というイメージを持つこともあるそうです。
また、仕事探しと表現する方は、この後にご紹介するイメージにより『仕事がなかなか決まらず困っている求職者』と思われることもあるようです。
中高年の求職者
次の特徴は、求職者が中高年の場合です。中高年とは、50代以降の求職者の方を言います。
この年齢レンジの方は基本的にインターネットへ不慣れな方が多く、転職活動で転職エージェントを利用するということは少ない傾向にあります。
では、この方々はどのような方法で仕事探しや転職活動を行うと思いますか?ハローワークや地元の求人情報誌や新聞の折り込み求人が中心になります。
中高年の求職者は、昔からあるハローワークという転職方法を中心であると考えてハローワークで仕事探しを行います。
なお、私は高齢の求職者に転職活動を仕事探しと表現する理由について聞いてみたところ、
『転職活動は今後、成長する人、成長するために仕事を変える人』
と言われました。この言葉は理解できる気がします。確かに転職活動と表現し、転職活動を行う求職者の多くはキャリアアップやキャリアビジョンを達成させるための場合が多いです。
中高齢の方は、既に定年退職している人も含めて若手で人生はこれからという年齢の方に比べてそこまでキャリアアップする必要もないために転職活動を仕事探しとちょっとフランクに表現するのだと思います。
求人情報誌や折り込み求人が仕事探しと深い関係性
この二つは地元企業であり、かつ、採用予算が非常に少ない企業がよく使う採用手法です。
中高年の求職者は先ほど、ご紹介したように既に定年退職していることもあり、自宅の近くで仕事をしたいと考える人もいますし、そもそもとしてハローワークと求人情報誌や折り込み求人が仕事探しの手法と考えている方が多くいます。
皆さんも新聞を取っているかと思いますが、新聞の折り込み求人をご覧になったことはありますか?地元の零細企業が多く求人を公開しています。
例えば地元スーパーの経理など、どちらかと言えば古くからありそうな零細企業が多いです。
このような企業の特徴は極めて給料が低いということです。
求人情報誌や折り込み求人で仕事を探す方の多くは、このように自身の成長や高い給料を期待するのではなく、とにかくゆとりあるのんびりした生活や時間の確保を中心に考えています。
この意識の違いにより転職活動を仕事探しと表現する傾向があります。
非正規雇用での転職を希望する求職者
非正規雇用での転職を希望する求職者は、育児や家事を生活の中心と考えている主婦層が最も多いのですが、中には、個人のスキルや能力不足によりなかなか転職できない求職者もいます。
このような求職者の次に取る傾向は、派遣やアルバイトなどの非正規雇用でも良いからとにかく仕事をするというようになります。
私も含めて誰しも仕事をしなければ定期的なお金を得ることができませんし、生活もできなくなってしまいます。
正社員で転職が難しい求職者も当然にこの背景があり、生きていくためにはまずは何でも良いから仕事をしようということで、派遣やアルバイトなどの非正規雇用でも『仕事を探す』ようになるのです。
正社員で転職活動を行う人は仕事探しと表現することは少ない中で、非正規で仕事を探すアルバイトや派遣の仕事を求める求職者は転職活動を仕事探しと言います。
外国人の求職者
求職者の中には、外国人もいます。企業でもグローバル化が進み、多くの外国人が日本の企業で働く時代です。
私も転職エージェントにも外国人の求職者は増えています。日本語が上手な外国人もいますが、まだ不慣れな外国人もいます。
日本語が得意な外国人は転職活動と表現しますが、日本語が苦手な外国人は転職活動を仕事探しと表現する特徴があります。
絶対とは言いませんが、この傾向は確実にあります。
日本語が苦手な外国人からすると転職活動という言葉や言葉の意味を理解することが難しいために、意味を理解しやすい仕事探しと表現することが多いです。
外国人も日本で働くことを希望する人が増えていて、仕事探しで仕事を見つけて日本で生活する外国人が多くいます。
地方の求職者
地方の場合は転職エージェントがなく、転職サイトに掲載する企業も都心部が多いため、利用することすら難しい転職環境です。
そうなると、どの区市町村にも必ずある国が管理するハローワークに頼ることがありますし、企業も求人を公開します。
地方の求職者の多くはハローワークを中心に転職活動を行うことが普通であり、ハローワークでは転職活動と表現することが少なく、求職者も自然に仕事探しと表現するようになります。
私は企業の人事として地方拠点の中途採用にも関わった経験がありますが、地方の求職者で面接に来た方はほとんど面接内で転職活動ではなく仕事探しと表現していたことを覚えています。
特に東北以北の地方の場合は転職活動を仕事探しと表現することが多かったです。これは確かな理由は分かりませんが、その地方の転職文化の一つかと思います。
仕事探しのトレンド
地方の求職者の転職活動は仕事探しとしてハローワークと求人情報誌や新聞の折り込み求人が中心になります。
これは先述の説明の通りです。では、都心部の中高年や主婦層、仕事がなかなか決まらない求職者を除く求職者の場合はどうでしょう。
答えは転職エージェントや転職サイトが中心になります。しかし、中には仕事探しと表現して求人情報誌を多く利用する求職者がいます。
アパレル業界の求職者
アパレル業界で仕事をしている、またはアパレル業界に転職を希望する求職者は多く求人情報誌を使って仕事探しを行います。
この業界の方々の中で本社勤務の方は違いますが、店頭販売員の職種をしている方、または希望する求職者は、転職活動ではなく仕事探しと表現する傾向があります。
この方々の特徴は日々の業務でPCを利用することが少ないため、インターネットに不慣れなのです。
この背景があるため、求人を公開する側の企業も店頭販売員に関係する職種の求人は転職エージェントや転職サイトではなく求人情報誌に掲載することが多くあります。
また、店頭販売員の場合は、年収面で低いことがあるため、転職エージェントを利用すると採用コスト観点では費用対効果が悪いこともあり掲載費用が抜群に安い求人情報誌に掲載します。
その他としては、店頭販売員は定着率が悪いため、高い費用が必要な転職エージェントや転職サイトに掲載しても離職率が気になり企業としては安い求人情報誌に掲載する方法を選択します。
これらの理由からアパレル業界の店頭販売員の場合は、求人情報誌を多く利用するために、転職活動と表現するのではなく仕事探しと表現することが多くあります。
エステティック業界の求職者
エステティック業界の求職者もアパレル業界の販売員と同じく日々の業務でPCを利用する頻度が少なく、施術などの接客が中心になります。
また、アパレル業界と同じように離職率が高く定着率も悪いことで知られています。
このように求職者、企業ともに転職エージェントや転職サイトよりも求人情報誌の方が都合が良いため、求人情報誌を多く利用するということは、仕事探しと表現することが多くなっています。
飲食業界の求職者
飲食業界の店舗で働く料理人やホールスタッフについても日々の業務が調理や接客が中心となりPCやインターネットの活用頻度は少ないです。
また、飲食業界は独特の転職文化を持っていて、地元の求人情報誌に多く求人が掲載されています。
どういうことかと言いますと、通常のいわゆるホワイトカラーと呼ばれる職種の場合は、本社で面接を行い本社採用で勤務地が他拠点となることが一般的です。
一方、飲食業界の場合は、店舗ごとに要員計画を行い各店舗で採用予算を決めて採用を行い入社手続きも行います。
そのため、各地域の求人情報誌を活用する傾向があります。
求人情報誌は掲載費用が安いため、店舗ごとに採用予算を決めているということは店舗規模が小さければ予算を投資することが難しいため、求人情報誌を多用することになります。
また、飲食業界のキッチンやホールスタッフの特徴に、自宅から近い職場で働く傾向が強いです。
飲食業は日中の営業もありますが、大体の店舗は夜の営業がメインです。
そうなると業務終了時間が深夜になることもあり、徒歩や自転車で通勤できる自宅に近い職場の方が都合が良いのです。
このように求職者都合もあり、飲食業界のキッチンやホールスタッフについては地域密着と言っては言い過ぎかもしれませんが、その地域内の求人情報誌を活用して仕事探しを行うのです。
土木関係の求職者
土木関係、いわゆる土方と呼ばれる業界の場合も同じく転職活動を仕事探しと表現します。むしろ、転職活動と表現する人の方が圧倒的に少ないことが特徴にあります。
業界の特徴として、そもそも論、転職活動という言葉を知らないという人も多くいるようです。
私の友人に土木関係の業界で働く土方の人がいますが、その友人は、転職活動という言葉を知らなかったです。
この業界は閉鎖的な文化を持っており、あまり情報を収集するという文化がないために、昔からある言葉で仕事探しと表現することが強くあります。
土木関係には大工業も含まれますが、この場合も同じく転職活動という言葉を聞いたことがない人が多いようです。
土木関係の職業を持つ求職者の方は、アパレル業界などと同じように地域の小さな企業に転職することが習慣としてあるために新聞の折り込み求人で仕事探しをする傾向があります。
仕事探しのトレンドは業界や職種により変わる
日本の転職活動や仕事探しの主流は時代の変化とともに求職者や企業の利便性により、より使い勝手の良い機能のある方法にシフトしています。
しかし、時代は変わってもそれぞれの業界や職種の文化色の方が強くあり、今のトレンドである転職エージェントや転職サイトではなく、求人情報誌や新聞の折り込み求人、ハローワークを中心に仕事探しと表現して転職活動を行うこともあります。
私の転職エージェントでは全業界、全職種に対応できる求人を持っていますが、中には転職エージェントを利用しても転職活動を有利に運べない職種もあります。(例えば求人数が少ないアパレル業界の販売員や飲食業界など)
そういった職種の方には、登録しながら地域の求人情報誌もチェックするようにアドバイスします。
仕事探しをうまく行うために
仕事探しも転職活動も、仕事を探すという意味では全く同じです。ただ、仕事探しや転職活動で求める結果や視点の違い、文化の違いにより表現が変わることもあります。
仕事探しをうまく行うためには、企業や仕事に対してどのような内容を求めるのか明確にすることが最も重要です。仕事探しをうまく行うとは、有名な企業に入社することではありません。
求職者自身がいきいきとやりがいを感じて自己成長につながる働き方ができることが何よりです。
人はどうしても形にこだわったりしてしまいますが、表面的なかっこよさは転職や仕事探しでは失敗のもとです。自分の身の丈に合った仕事や企業を探すことが大切です。
自分に合う仕事や企業がどのような方法で探すことができるのか情報を集めて理解することが先決だと思います。
最後になりますが、皆さまの『仕事探し』や『転職活動』がうまくいくことを祈り今回はこれで話を終わりにしようと思います。最後までお読みいただきありがとうとございました。