【第9回】女性である私の転職~Linkedin、直感~

体験者の情報
名前:小沼ちづるさん(仮名)
性別:女性
転職経験:10回以上
現在の年齢:35歳
転職時の年齢と前職:22~35歳

Linkedin

Linkedinとは、日本ではそこまで普及していないが、海外取引が多かった私がバイリンガル秘書職を通じて知ることとなった、ビジネス用のソーシャルネットワーキングサイトです。

私は、派遣就業だとその会社の職員ではないので、どちらかというと個人を主体にしたビジネス用に使用していました。

広告制作会社にて就業中に、人材会社から声がかかり、そして話をきくこととなりました。

広告系というよりは広告テクノロジー系のような感触の新しい仕事を紹介いただき、なんとオファーを頂けることとなりました。

しかし、それと同時に、また何か張りぼてのようなキツネのような、これは転職であり転職ではないような、おかしな感触をも得たのでした。

しかし、とはいえ制作会社では短期の契約にて仕事を承ったため、その後何もしない訳にもいかず、頭で考えても結論がでないため、朝早くに近所の河原の公園で瞑想したりすることや、流行していた引き寄せの法則通り、海外へつながる将来を願ったりして、なんとか疑う心を抑え、お声がけいただいた会社へと入社しました。

まだ自分を一人前のビジネスマンとはとても認めていなかったため、アメリカの会社であるその就職先が日本市場でどのように進んでいかれる目標があるのか、また、革新が続く業界の中でも変化の激しいデジタルの領域で最先端の技術を誇る同社が今後どのように進化していかれる見込みでいらっしゃるのか、大変興味深く思いました。

しかし同時に、多少不安にも思いました。

日本での就職、米本社研修

それは、プロジェクトマネージャーというタイトルの仕事で、ローカルのプロジェクトマネジメント体制を作っていき運営する職務内容でした。

そこで本社研修へ行って初めて、自分が外国語で理解しコミュニケーションする内容が、一般的には難しい内容なのだということに気がつきました。

自分ができることが、他の社員の仕事を楽にする、自分が頑張ることで、他の人の人生がより良いものになる、アメリカ本社より、そんな素晴らしいポジションの説明を受け、アメリカらしい清々しさをしみじみと感じつつ、熱意とやる気を持って取り組みました。

これまでの英語媒体を通じての考え方の研究や成功哲学などを研究していた私にとっては、むしろ馴染みのある表現が多く、トレーニング内容もよく理解できました。

それを日本でどのように展開するかは後で考えるとして、できそうだ、という感触と、少し他と違う、女神様に助けられているような感覚を覚えました。

そういえば、スピリチュアルサービスで女神様と「つながった」ことがあったなあ、と思い起します。実は他にも、普通では理解できない出来事に見舞われたのでした。

それはこれまで出会った人々の面影を持つ人々に会い、なんらかの宇宙のメッセージをもらうというものだったのです。

実際に、このトレーニングでは、会社のとなりのホテルを提供されたのだが、それを街中のホテルに変えてもらいました。

すると、以前働いたメディアエージェンシーのセクレタリーの女性にそっくりな女性がフロントに立っていたのです。

そういえば、国内トップの代理店もそのメディアエージェンシーも、またこのインターネットメディア企業も、スピリチュアルな考えを取り入れているようでした。そう、シリコンバレーはスピリチュアル流行りなのです。

やはり自分は一人じゃない、そして、ここで学んだように、自分の労働が、他の人の人生をよりよくするのかもしれない、そのように思いました。

日本から世界へ

超現実的にいうと、このプロジェクトマネジメントの職は、私の母の思いを形にしたような仕事とも表現できました。

だんだんと、スピリチュアルにも進化していく自分にとっては、周りを気にして生きてきた時代の集大成にも思えたのです。

これは幸せな出会いだ、しかし、これから私は本来の私としてこれまでからエネルギーを取り返し、自分を体現しながら生きていくのです。30代半ばの私は、飛び立てるチャンスは今しかありませんでした。

折角のオファーだが、試用期間で終了してしまいました。今度は、本心からの決定が出来たのです。無駄に申し訳ない、とも思わなくなりました。

咲き誇りたい、自分が持つものすべてを世界に出し尽くしたい、そう強く思ったのでした。何かが、私の中で全てつながったのでした。

この時点から9年前に登録した、JACリクルートメントが、シンガポール就職特集を行っていたので、説明会へ行きました。

子供の頃から、母親の影響で海外志向だった私は、たくさんのリサーチやホームステイ経験などから、現地の生活に不安はありませんでした。

シンガポールに着目することになった経緯は、以前に勤めたメディアエージェンシーのグローバルスタッフの方の中に、シンガポール勤務の方々がいて、彼らの中の1名がシンガポールのリージョンHRを紹介してくれていたことでした。

心が歪んでいた私は、それが完璧な紹介でないことに腹を立ててしまっていたのだが、私の強欲はさておき、そのHRの方が、最初にプロジェクトマネジャーの職を紹介してくれていました。

それは全体を見ることができるマーケティングではなくかなりミクロなエリアに特化した会社なので、よいご縁とはいかなかったのですが、いずれにしてもそのような水面下でのご厚意がきっかけとなり、私の心はシンガポール就職へと一直線に向かっていきました。

夢物語を現実に近づけるために、、、

海外で住む、国境を越えて働く、などの夢は、その時が初めてではなく、ずっと考えていたものでした。例えば、新卒時も、ハワイやオーストラリアへの移住を実現するにはどうすればよいか、なども考えていました。

ただ、それらはいわゆる夢物語として捉えていて、「現実的な話」とは別に考えていたのでした。

ただ、結婚の機会があったため、現実的に考えた時期もありまして、つまり、本心としては、海外であればなんでもよい、と早まらずに、きちんと自分の仕事を世界中で遂行したいと考えたのでした。

何でもいいから海外移住というほど、国内で働き倒していない私は、まだ海外にでても修行の身なのかな、と臆測を立てました。

引き寄せの法則と出会ってからは、体調不良の時も、雑誌や広告の中から好きな切り抜きを作り、自分の欲しいままに、ドリームマップも作りました。そしてそれは、初めての、「自分の才能に惚れ惚れする」瞬間でもありました。

才能、というとオーバーだが、何もないところから、自分の頭の中の、ないと思っていた夢見る心を、紙の切り抜きを壁掛けコルクボードや大きな紙に貼り付けて表現するというその工作作業だが、やってみると、短時間でありえないほどの迫力の美しいドリームマップができたのでした。

何度か修正を加え、結局移住時には破棄してしまうのですが、 自分を信じる、自分の創造性を信じる、実行してみる、それらのことの驚くべき素晴らしさを、おそらく人生で初めて目の当たりにしたのでした。

辛い思いを重ねてよかったのかもしれない、そんな風にも思えるほどでした。

この記事の筆者

小沼ちづるさん(仮名)

転職歴は派遣も含めて10回以上、現在個人事業主としてビジネス展開。

業種は広告、マーケティング代理店、病気退職から英語系海外系事務派遣で生活。

本当の自分と向き合うことの大切さをみなさんにお伝えできればと思います。

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