ケンブリッジ・リサーチ研究所を利用してみた(転職エージェントプロが語る)

転職エージェントの多くは中小企業であり、インターネットで検索しても見つけづらい転職エージェントは数多くあります。

必ずしも大手の転職エージェントが自分に合っているとは限りませんし、中小の転職エージェントが大手の転職エージェントは抱えていない求人を抱えている場合も数多くありますので、参考になればと思います。

という事で、今回、ご紹介する転職エージェントは小規模の転職エージェントです。

ケンブリッジ・リサーチ研究所はどんな転職エージェント?

私は、それまで大手の転職エージェントや自分の希望業界に強みがある転職エージェントだけを利用してきましたが、この概念を良い意味で覆した転職エージェントがあります。

それが、今回ご紹介するケンブリッジ・リサーチ研究所です。

何かの研究所かと思うような名前ですが、しっかりとした転職エージェントです。
ご安心ください。

多くの転職エージェントを利用してきた私は、このケンブリッジ・リサーチ研究所を強くお勧めします。

ケンブリッジ・リサーチ研究所は、東京にある雑居ビルをオフィスとしています。

登録のためにオフィスに訪問したことがあるのですが、最初は正直大丈夫かな?と思ってしまうようなところでした。

もしかして、違法の転職エージェント?なんて思ってしまいました。

ご安心下さい。
しっかりと法的な認可を取得している立派な有料紹介事業者です。

このケンブリッジ・リサーチ研究所は、インターネットで普通に検索をしていても見つけられないと思います。

実際、私がこの記事を執筆する前に、いろいろなキーワードで検索してみましたが、表示されませんでした。

では、当時の私はどのようにしてケンブリッジ・リサーチ研究所と出会ったのでしょうか。

ケンブリッジ・リサーチ研究所との出会い

当時の私は、本当に転職活動に苦戦していました。

そこで、以下のような方法で転職エージェントの幅を広げました。

転職エージェントの他に、転職サイトというものがあります。

比較的新しい機能として、転職エージェントが転職サイトに求人を掲載するということがあるのです。

私は、転職サイトから直接企業へ応募する目的ではなく、この機能を活用するために転職サイトへ登録しました。

定期的に送られてくる条件合致求人のメールにある企業紹介URLから別ページに飛ぶのですが、そこに『この求人に関する問い合わせは、この転職エージェントへ』といった部分があります。

当時の私が興味のあった求人をケンブリッジ・リサーチ研究所が持っていたのです。これにより、私はケンブリッジ・リサーチ研究所と出会うことができたのです。

この転職サイトの機能を利用している多くは、中小の転職エージェントです。

ただし、中小の転職エージェントであるため1社あたり2~3社程度の求人しか保有していないことが多く、大手のエージェントと求人が重複していることがあるため、効率的ではありません。

そのため、苦戦している方はこの機能を積極的に利用し、まだ始めたばかりの方や順調に進んでいる方は、特に利用しなくても良いと思います。

補足として、この機能を利用する年齢層は、自分の条件に合致する求人が少ない40代~50代が多いそうです。

ケンブリッジ・リサーチ研究所の特徴

ケンブリッジ・リサーチ研究所の転職エージェントとしての特徴や強みですが、求人数はやはり少ないです。
そのため、取引する企業も少ないです。

ただ、取引する企業が少ない分、質の高い取引関係にあるため、その取引企業の情報はものすごく細かい点まで把握しています。

また、無理やり求人に応募を勧めることは一切なく、転職支援の枠を超えたような関係性も築けます。

例えば、他の転職エージェントで応募した企業の情報や面接対策から人生相談まで。

ちなみに、ケンブリッジ・リサーチ研究所の従業員は2名だけです。

企業の営業担当と求職者の転職支援を兼務する社長と事務処理を担当する中年の女性スタッフです。

社長はもう60歳近い方で落ち着きのある雰囲気です。

本当に親近感が湧き、転職が終わってもお付き合いしたいと思える方です。

私は、今でもその方とたまに食事に出掛けたりしますが、転職エージェント経験・人生経験が豊富な方で良いパートナーとなるでしょう。

登録から面談までの流れ

ケンブリッジ・リサーチ研究所とは転職サイトで出会いましたので、求人にアクセスした段階であらかじめ転職サイトに登録した際の個人情報はケンブリッジ・リサーチ研究所に公開されます。

そのため、通常のように転職エージェントのホームページ(HP)からもろもろを入力するということはありませんでした。

ケンブリッジ・リサーチ研究所に、通常はどのようにして登録するのか聞いてみましたが、HPはありますので、そこの問い合わせフォームから登録希望の連絡をしてほしいとのことです。

求人にアクセスし、その転職サイト内でケンブリッジ・リサーチ研究所へ求人紹介の依頼を掛けます。

そうすると後日連絡があり、紹介可能であるため、一度面談をしに来社してほしいとありました。

その電話で、面談日時と面談までに準備してほしいものを依頼されます。

面談前に用意するもの

  • 履歴書(データとペーパーの両方)
  • 職務経歴書
  • 履歴書用写真

登録料は無料で、もちろん、転職にかかる費用は0円です。

キャリアアドバイザーは社長

電話にて面談日時が決まり、転職活動に苦戦していた私は翌日を面談日にして、面談に向かいました。

ケンブリッジ・リサーチ研究所は分かりにくい場所にあるため、HPなどでオフィスを確認するのが無難です。

私は迷って、結果的にケンブリッジ・リサーチ研究所のスタッフに迎えに来てもらいました(笑)

私は現職だったので、面談は夜の20時から行いました。

60歳という年齢の中、この時間からでも面談してくれるんだなぁと感謝でした。

道に迷いながらもオフィスに到着すると、正直きれいとは言い難い個室に通され、キャリアアドバイザーを待ちます。

ケンブリッジ・リサーチ研究所のキャリアアドバイザーは社長です。

これは私が特別ということではなく、登録者は全員社長がキャリアアドバイザーになるのです。

社長と聞いて驚きましたが、物腰が非常に柔らかく相手を緊張させない話術があるので、私もすぐに和みました。

また、面談ではお茶の他に軽いお菓子まで出してくれます。

この対応は、少しでも緊張を解したい、精神的にリラックスさせたいという配慮であるとのことです。

これがホスピタリティだと心底感じた自分がいました。
本当に良い転職エージェントです。

ここまでの配慮があった転職エージェントは、数多くの転職エージェントを利用してきた私の中でもケンブリッジ・リサーチ研究所だけです。

ケンブリッジ・リサーチ研究所では、他の転職エージェントとは異なり、事前に細かい範囲の履歴書や職務経歴書を用意する必要はなく、今使っているものを持ってきてほしいと言われます。

実際の面談内容

社長のあいさつと自己紹介、軽くお菓子を食べた後、面談がスタートします。

面談では、まず個人情報の同意書と登録に伴う誓約書にサインとなります。

その後、私の履歴書や職務経歴書をもとにヒアリングが始まります。

なぜか事前に細かい内容の履歴書と職務経歴書の提出が不要だったかですが、ケンブリッジ・リサーチ研究所はヒアリングをしながら、書類の細かい添削もしてくれるのです。

求職者の転職成功を支援するための細かいサポートの現れです。

今まで経験してきた転職エージェントの中で、ケンブリッジ・リサーチ研究所が一番細かい添削をしてくれています。

添削内容が細かいため、添削後に仕上がった履歴書や職務経歴書はそれまでとは明らかに違って見えるものでした。

内容はもちろん変わりませんが、書き方やフォーマットでここまで変わるのかというぐらい変わります。

自分のレジュメに自信がない方は、ケンブリッジ・リサーチ研究所は非常にお勧めです。

面談でヒアリングされたこと

  • 現在の転職状況(これまでの応募企業や応募数、書類選考通過率や面接通過率など)※これには、これまでの選考についての分析も行うため、その材料となります。
  • これまでの職歴の紹介
  • 自分の長所と短所、また、短所についてはどのように改善しようとしているか
  • 長所を生かした業務実績
  • 短所による仕事での失敗エピソード
  • 現職の入社理由と退職(希望)理由
  • 転職の諸条件(会社規模、職種、勤務地、年収、労働時間などの労働環境)

面談内でこれまでの選考結果の分析と、さらに経験のない職種でも求職者の長所を生かしたマッチする仕事をコンサルティングしてくれます。

ケンブリッジ・リサーチ研究所は転職エージェントというよりも、転職エージェントと転職コンサルティングを兼ね備えています。

これは求職者からすると理想の形ではないでしょうか。

面談での求人紹介

もとより、ケンブリッジ・リサーチ研究所が抱える求人を目的に登録したため、その求人をその面談で紹介していただきました。

その面談で紹介いただいた求人はその1社だけです。

転職サイトに掲載されていた求人内容よりもさらに細かい内容を面談では共有してもらえます。

細かい内容を聞いても志望意欲は変わらなかったため、その場で応募手続きをしました。

応募手続きには、ケンブリッジ・リサーチ研究所独特の紹介状があります。

ここに記載する内容は、ケンブリッジ・リサーチ研究所がその求職者と面談した結果で感じたその人の特性や特徴を細かく記載するといったものでした。

さすがに時間が長くなるため、一緒に作るということはありませんでしたが、後日メールで届いた確認の書類を見てまたまた仰天でした。

面談の所要時間は2時間半ほどなのですが、この時間でよくここまで分析できるなという内容です。

転職エージェントとしての経験やノウハウが豊富であるが故の成果物でしょう。

ここまで分析できる転職エージェントはあまりないのでないかと思います。

ケンブリッジ・リサーチ研究所では、面談後のやり取りは電話を中心に、書類はメールでのやり取りとなります。

特徴は、メールした直後に必ず電話があることです。

ダイレクトコミュニケーションを重要としており、連絡はメールと電話が全てです。

ケンブリッジ・リサーチ研究所の書類選考通過率!!

転職の選考フローにおいて、最も選考通過率が低いものが書類選考です。

この書類選考を、いかに通過率を上げるかは転職エージェントの腕の見せ所です。

私は、面談後に見た求人も合わせて4社応募して3社通過しています。

応募数が少ないだけでは?と思う方もいらっしゃるでしょうが、この書類選考通過率は応募数から考えても、業界トップクラスです。

書類選考通過率を上げるために、コンサルティングとしてケンブリッジ・リサーチ研究所へ登録しても良いと思います。

そうなると、コンサルティング料が発生しそうな気もしますが、そんなことはありません。

事実、ケンブリッジ・リサーチ研究所は、

『当社から必ず転職する必要は一切ありません。場合によってはコンサルティングとして利用いただいても全然問題ないですよ』

とおっしゃってくれました。

では、取引企業数も登録者も少ない中、どのようにケンブリッジ・リサーチ研究所は企業を存続させているのでしょうか?

実は、ケンブリッジ・リサーチ研究所は、転職エージェント事業の他に企業の経営コンサルティングも行っているのです。

収益は、転職エージェント事業で得なくとも、経営コンサルティングで十分なり利益を確保しています。

自信を取り戻す!

ケンブリッジ・リサーチ研究所に登録するまでは求人数も少なく、書類選考の通過率も悪かったため、私は自信を失いかけていましたが、コンサルティングが自信を取り戻すきっかけとなりました。

ケンブリッジ・リサーチ研究所は心理的なサポートをしてくれますので、この点でも優れた転職エージェントと言えると思います。

選考から内定を勝ち得るまで

ケンブリッジ・リサーチ研究所のおかげで書類選考を通過した企業では、数回面接をすることになりました。

ここでも、ケンブリッジ・リサーチ研究所は他の転職エージェントと違います。

面接会場となる企業に同行してくれるのです。
それも全ての面接において。

こんな転職エージェントは他にはないです。

面接終了後に、社長が面接官と打ち合わせして、面接の内容を聞きます。
そこで状況が悪ければ、調整の意味も含めてリカバリーしてくれます。

結果的に、私はケンブリッジ・リサーチ研究所から2社の内定をいただいたのですが、この2社ともに社長のリカバリーが利いたようです。

そして、ケンブリッジ・リサーチ研究所からの紹介企業の面接回数は通常よりも一つ程度短縮されています。

求職者の時間や交通費を考慮して、ケンブリッジ・リサーチ研究所が企業へ1次面接と2次面接を兼ねて1回の面接にするなどの交渉をしてくれているようです。

これも、現職で忙しい求職者にとってはありがたい配慮ですよね。

ケンブリッジ・リサーチ研究所では、社長が必ず同行するため、面接後の電話連絡は存在しません。

また、面接後は近くの喫茶店で面接の感想と手応えを報告し、志望度についても聞かれます。

それにより辞退するしないをその場で伝えても何の問題もありません。

内定後の入社条件の調整

転職エージェントを利用する人の中には、内定交渉を代理で行ってくれるからということで登録する方も多いと思います。

ケンブリッジ・リサーチ研究所でも、もちろんこのサービスがあります。

私は2社の内定をいただき、個人的な理由で違う転職エージェントからの紹介企業へ入社したのですが、ケンブリッジ・リサーチ研究所への信頼と紹介された企業に間違いはないという思いで、最後まで迷いました。

そのため、内定後の交渉も依頼したのですが、社長の交渉のおかげで2社とも最初の求人内容より良い条件で着地しました。

ケンブリッジ・リサーチ研究所の社長から聞いたのですが、

『私の経験上、内定交渉自体はそんなに難しくない。内定交渉がスムーズに進むかどうかの基準は交渉力ではなく、それまでの取引関係でいかに相手先企業との信頼を得ているかだからです。だから、内定交渉の本質はそれまでの取引関係をいかに強めておくかです。』

と言っていました。

まさに、その通りだなと思いましたし、私自身この転職活動を通して、自分のビジネスにおける新しい視点を得たように思いました。

内定後、また、内定辞退について

残念ながら、私はケンブリッジ・リサーチ研究所からの内定は全て辞退しましたが、ここでの対応も抜群でした。

辞退した私に

『あなたの今後の人生にお役に立てたなら、それで十分です』

なんて言葉をかけてくれました。

こんなセリフを発したキャリアアドバイザーは他に1人もいません。

ケンブリッジ・リサーチ研究所は優良転職エージェント

誰でも絶対に登録するべきとは言いませんが、コンサルティングサービスも行っており、転職活動に苦戦している方にはお勧めの転職エージェントです。

人間性に優れ、転職エージェントとしての経験も豊富であるため、ぜひオススメしたいと思います。

ただ、求人数を確保したいという方は控えた方が良いでしょう。

皆さんの転職活動が成功することを願い、このあたりで終わりにしたいと思います。

この記事の筆者

小玉 崇(仮名)
1975年生まれの40歳。

人材業界にて転職者の支援に一貫して従事。

転職者に常に寄り添う事をモットーに、転職後のフォローも行いながら、これまで数百名の転職者を支援。

特にIT業界やベンチャー企業へのパイプが強みとしながら、現在も初心を忘れず人材業界で日々、精進中。

人材業界は経済の波に左右されやすい業界であるため、先を見ながら転職者のエージェント活動を行っている。

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